今でこそ、ライブに関わる仕事がメインとなっていましたが、元々は仕事としてもレコードやCD販売店を営んでいましたし、個人で音楽を楽しむ手段もライブよりも音源にそのウエイトを置いていました。
これはきっと、(ザ・ブルーハーツを除けば)音楽に熱狂した入り口が海外アーティストだった事も影響していると思っていて、音楽好き(ロック好き)少年だった自分にとって、数年に一度あるかどうかのライブを観る機会よりも、毎日何度でも聴けるレコーディング音源から強い影響を受けた事に起因するように考えています。
近年では国内のアーティスト需要が日本のアーティストに集中している事や、フェスやコンサート隆盛の時代という事から、若いファンの方にとっては楽しみ方の比重を音源に置くという感覚はもしかしたらピンと来ないかもしれません。
しかし、こと表現者であるミュージシャンには活動を始める上でも続ける上でも、(エイフェックスツインのような特殊な人を除けば)必ずそのモチベーションとなるような熱狂した楽曲があるだろうと思い、それを知りたいとも思いました。
そんな事から、音楽アーティストに「あなたを熱狂させた5曲」を質問する企画を立て、今日で3組のアーティストに回答をいただいたタイミングだったので、「レコーディング音源で熱狂するという事」について、今回はその楽しみ方などをツラツラと書いていきます。
掲載メディア(FREAK)
過去に以下の2つの記事でも触れている、セレクトショップのFREAK'S STORE運営の「FREAK」というメディアにて、上述の「あなたを熱狂させた5曲」という記事企画を掲出しています。
こちらが本日公開になった記事で今回はw.o.d.というロックバンドにコメントと共に選んでもらいました。
記事中のコメントでも書いてくれていますが、多くの音楽に"熱狂" していると語ってくれています。
1回目はTHREE1989、2回目はJABBA DA FOOTBALL CLUBの2組でした。
どのアーティストも自身の音楽性を絶妙に伝えてくれるようなセレクトになっているのが面白いです。
それぞれどんな楽曲を選んでいるのかについては、ここで触れることではないので掲載ページをご覧いただければという所ですが、音楽ジャンルだけでは括り切れない聴き方をしている事も音楽への熱狂が伝わってきます。
音源に熱狂するという深い沼
上記の企画については、当然、「知りたい。」と思える自分が好きなアーティストを対象に質問をさせてもらっています。
同じように、協力いただいたアーティストを好きなファンの方に、ここでセレクトされている楽曲を聴いて欲しいという目的で作った企画でもあります。
なぜなら、自分もそんな風に好きなバンドが影響を受けたと公言している作品を片っ端から聴き漁る中で、音楽に熱狂し続けているからです。
オムニバス的に知らないアーティストと出会える音楽フェスやイベントも、勿論そんな出会いはあります。
ただ、音源であれば一歩自分が積極的に踏み込むだけで、時代も国も関係なく無限にアーティストと出会う事が可能です。
中には既に解散や死去していて、ライブを観る事は叶わない過去のアーティストにも出会うでしょう。
それでもレコーディング音源によって、時代も国も異なる相手を熱狂させられる事も音楽が大きなカルチャーになった大切な理由のひとつであるはずです。
以前にも同様の事を書いた事があるかもしれませんが、私はアーティストを判断するときに、レコーディング音源とライブパフォーマンスはかなり切り離して見ています。
なので、良く耳にする、
「音源は良いけどライブがイマイチだから好きになれない。」
という事は全くと言っていいほど感じる事はありません。
理由は音源が良いのであれば、音源中心にそのアーティストを楽しめば良いと思っているからです。
国内海外に関わらず、挙げればキリがないほどに大好きなアーティストがいますが、ではそのアーティストのライブを何度観たのかと言えば、数える程度です。
しかし、特に10代〜20代前半などは、毎日同じ曲やアルバムを何十回何百回と繰り返し聴きながら多くの楽しさや刺激を受け続け、もはやライブを観ていないのに観た気がすると錯覚してしまう事さえ度々あります。苦笑
ライブとなると、同時代に存在する活動中のアーティストのみに対象が限定されますが、その限定が無く、好きな時にいくらでも聴くことができる音源というのは、際限のない正に熱狂の沼のような世界だと思っています。
一昔前なら、一枚一枚CDなりレコードを購入する必要があったのでお金もスペースも沢山かかりましたが、今は音源配信サブスクリプションサービスとYoutubeがあれば大半の楽曲がカバーできるので尚更ではないかと思います。
それでも、我々のようなレコードオタクからすると、オンライン上にはどこにも無い曲がまだまだ存在していたりするのも沼過ぎてシビレてしまいます。笑
最後に
楽しみ方や仕事の中心が"ライブ"にシフトして久しい今でも、やっぱり作り込んだ作品としての"音源"に強い魅力を感じるので、今回はかなり取り留めもないお話になりましたが「音源に熱狂する楽しさ」みたいな事を書いてみました。
「ステイホームや自粛で大好きなライブに行けない、、、。」
という方は、ライブの代わりとして音源を聴くのでは無く、しっかりとアーティストが時間をかけて練り上げた"レコーディング音源という作品"というマインドで聴いてみると、その寂しさも楽しみに少し変わるかもしれません。
ではまた◎
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