MV(ミュージック・ビデオ)にフォーカスし、そのクリエイターとミュージシャンをご紹介していくこの企画。
第3回目となる今回は、 Björk(ビョーク)とMichel Gondry(ミシェル・ゴンドリー)にフォーカスしてご案内していきたいと思います。
↓過去2回はコチラから↓
【目次】
BjörkとMichel Gondry
Björk(ビョーク)について
Photo: GETTY
アイスランドのレイキャヴィーク出身のフィメール・アーティスト。
1986年にThe Sugarcubes(ザ・シュガーキューブス)のボーカリストとして音楽キャリアをスタートし、1992年に同バンドは解散。以降ソロキャリアを本格スタートしています。
1993年にリリースしたソロアルバム『Debut(デビュー)』以降、2017年リリースの『ユートピア』に至る現在まで9枚のオリジナル・アルバムをリリース。
そのアイコニックなビジュアルイメージや作品・表現の先鋭性により、音楽のみならずファッションや映画など多方面でポップアイコンとして注目を集め続けています。
私自身の話をすると、アルバム『ポスト』収録の「ハイパーバラッド」や、映画『タンク・ガール』での「アーミー・オブ・ミー」あたりの1995年に初めて存在を知り、それからずっと追いかけ続けているフェイバリット・アーテイストの一人です。
また、2000年公開の主演ミュージカル映画『ダンサー・イン・ザ・ダーク』を地元唯一の音楽仲間と映画館へ観に行き、その足でその友人の実家に行って映画の話をしていたら、「あんな暗い映画観るんじゃない!」と友人のお父さんに一喝されたのも思い出深いです。苦笑
Michel Gondry(ミシェル・ゴンドリー)について
フランス・ヴェルサイユ出身の映像作家。
1993年にビョークの「Human Behavior」のMV製作を行って以来、多くの彼女のMVを手掛けています。
他にも多くのトップアーティストのMVを手掛けており、ケミカル・ブラザーズや、ホワイト・ストライプス、ダフト・パンク、ザ・ローリング・ストーンズ、ベック、レディオヘッドなど枚挙に遑がありません。
1回目、2回目の本企画でも書いた通り、私の個人的なMVの好みがシーンの切り替えの少ないワンアイデアを突き詰めた作品なのですが、特にケミカル・ブラザーズ「Star Guitar」などはまさに顕著な好例です。
映画監督としても成功を収めており、代表作には「エターナル・サンシャイン」 などがあります。
MV紹介
Björk - Hyperballad
1995年リリース『Post(ポスト)』収録楽曲。
ビョークのアンセムとも言える最も有名な楽曲で、私も今でも年に何度か思い出したように聴いてしまいますし、やはりこの曲がフェイバリットかもしれません。
「Army Of Me」等、このアルバムからカットされたMVはミシェル・ゴンドリーが手掛けています。
3D的に無機質に加工されたビョークと、エモーショナルに歌唱する映像を重ねた彼女の音楽性を見事に表した作品で、サビの走り抜けるCGなどはその後にも続くミシェル・ゴンドリーらしさを感じます。
Björk - jóga
1997年リリースの『Homogenic(ホモジェニック)』からの一曲。
既にブレイクはしていましたが、ビョークの評価を決定付けた傑作アルバムだと思っています。(ミーカンパニーのアルバムアートワークも衝撃的でした◎)
大自然とその変動を空撮視点でCG化した印象に残る映像で、まさに好みなワンアイデア系統の作品です。
CG化されたビョークの胸に開いた大きな穴を覗くと小さな孤島が見えるというラストも秀逸です。
まとめ
その音楽と同じようにMVにも話題や注目が毎作集まるビョークなので、今回挙げた2本に限らずいずれも傑作揃いではあるのですが、今回はその中でも楽曲そのものが特に好きなものを優先させてもらいました。
改めてこうして見返してみると、前衛的な事をしているのにとても20年以上も前の作品に感じさせないのは驚きでした。
ルーティン的には来年あたりにリリースがあってもおかしくはないようにも思うので、次作も期待して待ちたいと思います。
TINY RECORDS八木橋でした◎
ではまた◎
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