#SaveTheDance というハッシュタグのもと、署名活動が現在行われています。
【緊急記者会見開催のお知らせ】#SaveTheDance は、皆様のご支援により、署名が間もなく5万筆に達するため、この立ち上げ経緯説明や今後の活動に関する緊急記者会見をDOMMUNE (@DOMMUNE) にて開催致します。
— #SaveTheDance (@SaveTheDance21) January 14, 2021
日時:1月16日(土)午後4時〜
会見場所:DOMMUNE
配信 URL:(https://t.co/k8iwGUY3OP) pic.twitter.com/IhWFULLAuj
どういった署名活動かというと、二度目となる今回の緊急事態宣言を受け、
【クラブ/LIVEハウス/ミュージックバー、及びダンスフロアやDJブースのある文化的施設の存続、実演家の活動を守り、緊急事態宣言下の自粛営業・活動に対する十分な補償】
これを求める為、立ち上げられたものとなります。
これを書いている今現在、40,000人強の賛同(署名)が集まっており、明日1月16日(土)午後4時より、DOMMUN(ドミューン)にて緊急記者会見を行うとのアナウンスもされています。
日時:2021年1月16日(土)午後4時より ※1時間程度
会見場所:DOMMUNE(渋谷パルコ9階)
配信URL:https://www.dommune.com
署名受付サイト内に掲出されているステイトメントを以下に引用します。
昨年の緊急事態宣言発出以降、換気・検温・消毒・マスク着用のお願い、体調不良者の入店拒否や出演者の休演、対面での飲食の自粛などの対策を徹底してきましたが、残念ながら「夜の街」と名指しを受けたまま、イメージの回復ができない状態です。
都内ライブハウス/クラブの多くは既に存続の危機に直面しており、更に、この度の緊急事態宣言の発出、夜8時までの時短営業要請に対し、各店舗への規模に準じた充分な補償無き要請は即座に廃業を余儀なくされてしまいます。
同時に従業員の雇用や実演家へのギャランティの確保が困難な状態に追い込まれ、関係者、雇用者、実演家とその家族の生活を困窮させ、音楽と言う人間に寄り添って来た文化の未来をも消滅させてしまいます。
「文化は生活、文化は経済」です。
私たちは大切な文化を守る為、文化的施設とそこに関わる人々を守り維持させていくための十分な補償を求めます。
ひいてはこの動きをきっかけに文化的施設とそこに関わる人々だけでなく、飲食店、宿泊施設、その他娯楽施設や商業施設まで含め、あらゆるスペースやそこに関わる人々に対しての補償が行き渡ることを望んでいます。 あらゆる人々が安心してお店を閉めて自宅で待機するための政府からの支援の道が開かれることを望みます。
www.change.org内、署名受付ページより引用
ここでも度々書いていますが、こと"ライブハウス"や"クラブ"は、当初国内初のクラスター感染源がライブハウスだった事から、政府から名指しで"危険かつ不要"とされており、多少落ち着いてはきたものの、未だ根強く「行くべき場所ではなく、自粛して欲しい業種」と印象付けられています。
その上で「営業はして良い。」という訳ですからたまりません。
この影響もあり、2020年10月時点で既に多くのライブハウスが閉店となった事も伝えました。
さらに、この事については先日以下の記事でも言及しました。
そこで書いた通り、
「何とかしてよ!」
と訴えたところで、
「だからイベントやコンサートはして良いって言うてますやん。20時までだけどね。」
これが現状という訳です。
つまり、ここで挙げられている業種に迫る現在の困窮は、新型コロナのパンデミックそのものだけではなく、政府によるアナウンス効果による人災的な側面を多くの関係事業者は感じており、「それであれば困窮しないだけの補償を求めたい。」という主張だと言えます。
無論私も同様の見解を幾度もここで書いていますので、同意見です。
しかしながら、これがなかなかに難しいという事も、それでも主張すべきという事も、以下の記事で触れました。
「では何が難しいのか?」という点を簡単に挙げると、どこまでを補償対象とするかの線引きや、それによる不公平感への対応かと思っています。
本署名運動に挙げられた関係業種は会場と出演者にフォーカスされています。
仮にこれにのみ補償を行なった場合、例えば私のような公演の立案やコーディネート、主催などを行う事業者から「じゃあこっちにも補償してよ。」という声が噴出するでしょうし、同様の声を挙げる業種はいくつも出てくるでしょう。
加えて、これも度々触れていますが、非常に残念ですが認識すべき事実として、政府はこういった小規模会場やインディペンデントなアーティストの存在をほとんど認識しておらず、分かりやすく言えば、彼らにとって音楽業界や音楽コンサート関連事業者とは、自身がテレビや街中で耳にするようないわゆるビッグアーティスト、もしくはクラシック音楽や伝統音楽といったもののみと言えるでしょう。
と、こういうと非常にヒンシュクを買うのであまり言いたくないのですが、目を背けていても前進はないと考え、そのことから半年ほど前にはヒンシュク覚悟で以下の記事を書きました。
一言で言えば、政府にとっても確かに「音楽は文化」なのですが、小規模ライブハウスやクラブで鳴らされる音楽はそうは認識されていないという話です。
ですので、この署名運動のステイトメント内でパワーワード的に書かれた
「文化は生活、文化は経済」です。
は、音楽ファンからの署名を集めるパワーワードとしては強く機能しますが、政府には「??」とピンと来ないかもしれないと感じています。
しかしながら、文化だと思ってくれていない相手に対し、そう理解させるには一年や二年では足りないでしょうから、前述の過去記事同様、"ファイティングポーズ"としてこういった働きかけを行い継続する事は重要なはずです。
理解してくれたとしても、Go To トラベルの1/10以下の予算だったGo Toイベントへの予算割り当てで明らかになった通り、売上規模の小さな音楽業界を救う手はかなり後回しになる事も予想されますが...。
という訳で、所感を含めた「#SaveTheDance」の皆さまへの情報共有とさせて頂きます。
それぞれが置かれる業種や状況によっては「なんでライブハウスだけ」、「それも含め自然淘汰でしょ」と感じられる方もいらっしゃると思います。
このブログではなんらかのアジテーションをしたい気持ちは一切ないので、賛同したいと思われた方のみ署名いただき、賛同できないという方に否定的な感情を抱く事もありませんので、引き続き仲良く楽しく過ごしましょう。笑
私としてはこの署名にポジを示すスタンスとなり、そうではない方に対しては大変恐縮ですが、
「我々はか弱い...だからあまりいじめるな。」
という田宮良子の名ゼリフ(寄生獣ですね。汗)で締めさせて頂きたく存じます。。。
ではまた明日◎
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