TINY MUSIC LIFE

音楽を仕事にする方法やビジネス論、考察や小ネタなどをお届けする音楽情報ワンパーソンメディア。by TINY RECORDS八木橋一寛

ニール・ヤングが音楽作品の著作権の50%、1180曲を売却

f:id:TinyBicycleClub:20210110182856j:plain

ブ・ディラン、スティービー・ニックスに続き、Neil Young(ニール・ヤング)も自身の楽曲の著作権売却のニュースが報じられました。

 

ボブ・ディランの同様のニュースに触れた以下の少し前の記事でも書いた通り、この流れは加速するとは予想していましたが、予想以上に立て続けの一報でした。

今回のニール・ヤングのニュース内容を改めて見てみましょう。

 

音楽著作権ファンドのヒプノシス・ソングス・ファンドが、ニール・ヤングが持つ自身の音楽作品の著作権カタログの50%を購入したというもので、1億5000万ドル(約155億円)におよぶ契約と言われています。

 

その購入楽曲数は1,180曲。(すげぇ...。)

 

購入をしたヒプノシス・ソングス・ファンド創設者のメルク・メルクリアディス氏は、今回の件に触れ以下のようなコメントを発しています。

この契約はヒプノシスを永久に変えることとなります。

私がニール・ヤングのアルバムを初めて買ったのは7歳の時です。

『ハーヴェスト』は私と常に一緒で、全ての音、一語一句、全ての休符、静寂まで強く私は記憶しています。

 

ニール・ヤング、少なくとも彼の音楽は、それからずっと私の友達であり不変のものです。

意外にも(?)愛あるコメントでぐっときました。

意味を成さない勝手なファン心理になりますが、好きな方に権利を保有してもらいたいと思ってしまうものなので、こうしたエピソードを交えたコメントは少しほっこりと安心されられます。(単純ですかね。笑)

 

さらに以下のコメントに続きます。

彼の素晴らしい音楽を地球のあらゆる場所に届けるためにヒプノシスがニールと組むことは理にかなっていることでした。

ニールが参加したいと思うような会社として私はヒプノシスを設立したのです。

私たちには音楽に対する信念から生まれた高潔さ、気風、情熱を共有しています。(ニールの1972年発表曲『ハート・オブ・ゴールド』にかけて)

『バーガー・オブ・ゴールド』となることは決してありませんが、共に協力しあい、ニールの望むかたちで彼の曲を皆さんにお届けすることをお約束します。

い、 いい人そうだ...。(単純ですかね。笑)

 

当のニール・ヤングはというと、先月12月には自身の過去の音楽を新年まで無料で聴けるサービス「ニール・ヤング・アーカイブス(NYA)」を公式サイト上で提供し、同サイトにて以下のコメントを残しています。

僕らは元気にやっているし気分も上々だ。君たちもそうだといいけど。

もしロックダウンになっているなら、ここで君は音楽を聞いたり、何年にも渡る映像を視聴できる。

NYAにシェアしたもので君たちを喜ばせくてね。僕の音楽、僕らの人生だ。平和と共に。

いい人だ...。(確信) 

 

という訳で、ニール・ヤングまでもが著作権半分を売却したというニュースでした。

考察めいたものについてはボブ・ディランの際に既に触れたのでここでは改めて書きませんが、新型コロナによるパンデミックやストリーミング隆盛によこの流れはやはり強まりそうですよね。

 

関係ないですけど、こういったアクションを起こす際のステートメントって当たり前だけど大事だなぁと改めて思ったりも。

(私が単純だからか)だって今回は双方に好感を持ってしまいましたもの。

 

ではまた明日◎ 

PS.↓のこの『デジタル時代に殺されていく音楽を救う二ール・ヤングの闘い。』って本、面白そうだな...。誰か買ったら貸してください。笑

にほんブログ村 音楽ブログへ

 

※今後新たにスタートしていきたい企画やサービス、情報もあるので、以下のLINE@やTwitterのフォローもお願いします◎