コロナショックの衝撃緩衝材の如く扱われ、「お前ら、フクロにしておしまい。」というボスの指示により、袋叩きに合っているでお馴染みの飲食業界・ライブエンタメ業界。
1月9日より発令された2度目の緊急事態宣言によるその影響の不安は以下の記事で触れました。
ハイパーな比喩的言い回しをすれば、ステゴロ&顔面への打撃有りで血しぶきの上がるボコリを受けたのが1度目の緊急事態宣言。
今回は、オープンフィンガーグローブでのボディブロー&グラウンドでの絞め技という、一見「痛くなさそうだし大丈夫かな?」とも見えるクレバーなボコリです。
「顔はやめな。ボディにしな!」
でお馴染み、三原じゅん子的クレバーさですね。汗
笑えないブラックユーモアはさておき、今日はそんなボコリに対するクリンチやロープエスケープのような話題になります。
2度目の緊急事態宣言発令前の1月6日に、音楽ライブエンタメ業界4団体が政府に対し
、制限内容や経済支援策に関する「緊急事態宣言に対する要望」を提出したというニュースがありました。
「緊急事態宣言に対する要望」提出内容について
ニュースをおさらいしていきます。
音楽ライブエンタメ業界4団体というのは、
- 日本音楽出版社協会(MPA)
- 日本音楽事業者協会(JAME)
- 日本音楽制作者連盟(FMPJ)
- コンサートプロモーターズ協会(ACPC)
の4団体。
これらの団体から西村康稔経済再生担当大臣に対し「緊急事態宣言に対する要望」を提出したという報道になります。
これを書いている1月11日は既に緊急事態宣言が発令されていますが、提出されたのは「再発令を政府が検討」と報道されている段階の1月6日です。
要望の大まかな内容は以下の通り報じられています。
- イベント開催制限条件については現行のままとすること。
- コロナ禍とともに公演開催自粛期間が長期化し事業機会、就業機会を喪失している業界に対し、止血となる緊急経済支援策を講じること。
- (緊急事態宣言に基づく公演中止・延期の場合)公演会場に対する公演事業者のキャンセル料支払い免除措置(公演会場への公的補填)を講じること。
加えて、
「昨年5月25日に緊急事態宣言が解除されて以降、4団体会員社によって全国で無観客公演250公演、有観客公演約7,100公演(総動員数約230万人)が開催され、その際にはガイドラインの徹底遵守、来場者への啓発への取り組みにより、現在に至るまで4団体会員社によるコンサート会場からの感染者発生は認められていない。」
との報告がなされたそうです。
また、
「ライブエンタメに関わる多くの事業者がいよいよ事業継続が困難になっており、さらなる制限強化は産業自体の存続にとって致命的である。」
という主張も含まれていたとの事。
産業、そして文化の意地として見せたファイティングポーズ
この要望が受け入れられたのか、要望が無くともそうなっていたのかは知る由もありませんが、結果としては1つ目の「イベント開催制限条件」については要望通り受け入れられています。
(「5000人もしくは50%の少ない方」という制限ですね。)
2つ目の「緊急経済支援策」については、自粛期間が更に長期化した際についての要望となるので結果はまだ見せませんが、当事者からすれば当然と言える要望・主張だと言えます。
冒頭の私のブラックユーモアと同じく、期せずして、"止血"というフルコンタクト格闘技的なヘヴィな言葉が使われていますが、この要望を汲み取ってもらえるか否かだけでなく、「俺らもボコられっぱなしじゃなく、殴り返しますぜ。」というファイティングポーズとしても必要な主張だと私は感じています。
3つ目の「キャンセル料支払い免除措置」については、既にいくつも中止・延期公演は発生していますが、今日現在時点でそういった措置が取られたという話を私は把握していません。
これも要望を通すには高い難易度があるとは思いますが、やはりファイティングポーズとしても主張しておくべき要望だと思っています。
これら3つの要望が通る通らないだけでは無く、政府の音楽ビジネスに対する認識・理解がことの外低いという事は、このコロナ禍で幾度となく露呈していた事ですから、伝えない事には気が付いてもくれません。
そういった意味でもこうしてガンガンにリングに上がって頂けるのは有難い事ですし、陰ながらエールをお送りしたいとも思います。
最後に(まとめ)
Go To キャンペーンにおける全体予算1兆6794億円のうち、その大半はGo To トラベルへ、Go Toイベントに対しては1200億円という予算の振り分けが為された時点ではっきりしたと考えていますが、それがイベントやコンサートに対しての政府の優先度合いだと思っています。
つまり、2つ目、3つ目の要望が通り支援される可能性は極めて低いという見立てになります。(バンソーコー程度の支援はあるかもしれませんが。)
正直、今の私の音楽関係仕事の収益モデルとしては、フリーランスでの音楽企画の販売・制作屋のようなものが主になるので、仮に全ての要望が通っても私には直接関係しない話にはなりますが、ムードとしてだけでも音楽イベントやコンサートへの風当たりの変化や注目度向上が起こる事を願っております。
ではまた明日◎
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