TINY MUSIC LIFE

音楽を仕事にする方法やビジネス論、考察や小ネタなどをお届けする音楽情報ワンパーソンメディア。by TINY RECORDS八木橋一寛

アーティスト名と曲名の間に使うハイフンやカギカッコから見る、欧米と日本の違いや傾向

f:id:TinyBicycleClub:20210211171423j:plain

々からうっすら気になっていて、1月の在宅BGM記事を書いていて改めて気になったので、タイトルの件を今日は。

 

普段は重厚なテーマ多めかもしれませんが、今回はめちゃくちゃ大した話ではないので、サラリと読み流していただければ幸いです。

 

レコード店を営んだり勤務したり、音楽原稿を書いたり、アーティストの新曲のプロモーションをしたり、時には楽曲の登録作業やMVのアップロードをしたり等々、私自身、アーティスト名およびその楽曲名をタイピングする機会が数多くあります。

 

そんな時にしばしば立ち止まってハタと思うのが、その表記方法です。

 

以前、【日本の場合、アーティスト名表記をする際には大文字小文字にも細かな指定があるが、海外アーティストの場合は非常にラフだ。】といった趣旨の記事も書きました。

それと類似という訳でもありませんが、YouTube上などに公開されるミュージックビデオの表記を見ていると、その表記方法に日本と海外アーティストの違いがあり、それが今回の「改めて気になった」事柄となります。

 

曲はどれでも良いのですが、例えば私がウォッチャーを続けているアリアナ・グランデを見てみます。 

楽曲のクレジットは、

Ariana Grande - 7 rings (Official Video)

と表記されています。

 

分かりやすい有名どころでコールドプレイを見てみます。

Coldplay - Adventure Of A Lifetime (Official Video) 

と、やはりアーティスト名と楽曲名の間にハイフンを使って表記しています。

 

そう、つまり欧米のアーティストのほぼ100%が、ハイフンをアーティスト名と楽曲名の間に入れる事で表記している訳です。

 

では、我らがニッポンはどうかというと、少々それとは異なります。

 

手始めに我らがミスチルを見てみましょう。

Mr.Children 「Documentary film」 from “MINE”

と、カギかっこで曲名を表記しています。

 

続いて近年のビッグヒット曲の代表的な楽曲を見てみます。

"MV"を置く位置こそ違いますがやはり、

米津玄師 MV「Lemon」 

カギかっこで曲名を表記しています。

 

国内のメジャーアーティストの表記をざざっと見てみると、カギかっこを曲名に使用した表記はかなり多いのです。

 

では、欧米はハイフンを使って、日本はカギかっこなのかというと一概にそうとも言えません

 

Official髭男dism - Pretender[Official Video] 

あいみょん - マリーゴールド【OFFICIAL MUSIC VIDEO】 

オフィシャルビデオに使ったカッコの全角半角や大文字小文字の違いはありますが、いずれも欧米同様にハイフンを使っています。

 

ではそろそろ、私の書きたい結論に近づけてみます。 

ハイスタも、

Hi-STANDARD - Stay Gold [OFFICIAL MUSIC VIDEO]

とハイフンを使っていますね。

 

いくつもしつこく例を出してもまどろっこしいと思うので、この辺にしておきます。

 

頻繁にMVを見る機会のある私は、このハイフン表記か否かによって、

「海外アーティストの影響下にあるか否か。又はドメスティックに絞ったマーケティングか否か。」

を見分ける一つの指標として見てもいます。

(ちなみに、国内アーティストだと「/(スラッシュ)」で区切っている場合もしばしばありました。)

 

より分かりやすく言うと、英語詞の国内アーティストはほぼハイフンを使う傾向にありますし、日本語ロック的なバンドであればカギかっこを使っているケースが多い印象です。

 

もちろんあくまでも”傾向”や"印象"でしかないので、これで断定できるとかではありませんし、シンプルに所属会社のテンプレによって表記されているだけという場合も多々あるでしょう。

 

とは言っても、海外アーティストの影響下にあるアーティストやそこに集まるスタッフであれば、MV公開時の表記を考える際、意識的か無意識かどちらだとしても慣れ親しんだり憧れた海外アーティストのクレジット方法を参考にするでしょう。

 

一方で、何故わざわざ欧米と異なるカギかっこを使っているのかを考えてみると、シンプルに「国内の先人の表記そうだったから。」という名残りからくる慣習なだけかもしれませんし、「曲名を強調して購買に繋げやすくしたい。」という日本独自のマーケティングに由来するのかもしれません。

 

という感じで、私が改めて気になった【日本と欧米での楽曲表記時の違い】について書いてみました。

 

「信じるか信じないかはアナタ次第です。」が、今後ミュージックビデオを観る際に気にしてもらうと面白いかもしれません。

 

ではまた明日◎ 

にほんブログ村 音楽ブログへ

 

※今後新たにスタートしていきたい企画やサービス、情報もあるので、以下のLINE@やTwitterのフォローもお願いします◎