Go To イベントキャンペーンが10月中旬を目安に開始されるとのニュースが報じられました。
音楽ファンや関係者が中心の私Twitterタイムラインでは、「Go Toライブハウス早よ!」的な投稿を散見したりもしましたが、そういった意味では"待望の"とさえ言える施策です。
何もないよりは絶対的にあった方が良いとは思いつつも、気になったり引っかかるところもあったので、そんなポイントに触れつつ、Go To イベントキャンペーンの内容や詳細について見ていきたいと思います。
Go To イベントキャンペーンとは
キャンペーン概要
イベントやエンターテインメント関連のチケット購入時に、2割相当分(最大2000円分)の割引・クーポン等が支援されるキャンペーンとなります。
開始時期については、10月中旬のスタートを目指し調整中との事で、現時点では明確な開始日程は告知されていません。
また、予約時に来場者の連絡先を登録するシステムを導入するなど、感染防止策を徹底した事業者を登録対象にする方針とも報じられています。
対象となるイベント、エンターテインメントは、
- 音楽コンサート
- 美術館
- 遊園地
- 伝統芸能
- 博物館
- 展示会
- 演劇
- 映画館
- 無観客ライブ配信などの新たな形式のもの
- スポーツ試合観覧
- スポーツイベント
等。
Go Toイベントの予算は1200億円となり、事務委託費の280億円を引いた920億円が割引やクーポン等の消費者に向けて投入される予定とのこと。
Go Toキャンペーンとは
新型コロナウイルスによる打撃を受けている観光や飲食業を支援する施策として政府による需要喚起策として「Go To キャンペーン」の実施が行われています。
- Go To トラベル
- Go To イート
- Go To イベント
- Go To 商店街
が現在実施対象となっており、このGo Toキャンペーン全体の補正予算案額は1兆6794億円と発表されています。
期待される効果は?
ここからは私の所感になります。
音楽業界に従事しており、音楽がテーマのブログでもあるので、音楽コンサートのみにフォーカスした視点で書き進めていきます。
まず、冒頭にも書いた通り、政府主導で"音楽コンサート"を支援する施策が実施される事は非常に意味があります。
特にライブハウスに関しては、新型コロナそのものに打撃を受けたというよりも、政府や自治体、メディア報道により大打撃を受けた側面が強いと私は思っていました。
その政府がこうした施策を立てるということは、暗に「音楽コンサートに行って良いですよ。」という宣言として受け取る事ができます。
無論、Go Toキャンペーンは経済政策であって、感染対策ではありません。
新型コロナは終息していない中での"Go To"な訳ですから、感染を恐れる人にとっては「そうは言っても。。。」と感じる方だって少なくはないでしょう。
安全性についても同時にPRしてくれないと、控えている人の消費行動は変わらない気がするけども。。。 https://t.co/P0sagrQ04n
— 八木橋一寛 spɹoɔǝɹ ʎuıʇ (@tinyrecords) 2020年9月26日
私自身こんな投稿もしたのですが、やはりこの懸念は拭えません。
「該当事業者にはこんな感染対策の徹底を出しているので、感染リスクは低いですよ。」
などといった安全性についての言及やPRがないと、結局このキャンペーンを利用する人というのは、既に音楽コンサートに足を運んでいる人ばかりになるのではないかという訳です。
割引という金銭的な支援は有難いとは思いつつも、2割引&上限2000円とかなりの少額ですし、コロナ感染を気にされる方を「よし、行ってみよう。」と思わせるには心許ないと感じるのは私だけでしょうか。。。
であればむしろ、割引はいらないので、安全性のPRに予算を注ぎ込んでもらえる方が、コンサート業界的には救いが大きいように感じてしまったのです。
とはいえ、政府がこうしたキャンペーンを実施する時点で、音楽コンサートに行っても良いというお墨付きとして一定の機能はすると思うので、「やり方が勿体無いのでは?」とは思いますが、好転のきっかけの一つになってくれる事を期待しています。
また、ライブ配信が対象に含まれているのは非常に良く、感染拡大を防ぎつつ経済対策を行うのであれば、ここに対しての支援を手厚くして欲しいとすら思ってしまいます。
何しろ音楽コンサートのライブ配信は予算がかかり、反面チケット料金はオフラインに比べて安価に設定せざるを得ないというジレンマがあるので、キャペーンでの割引を前提としたライブ配信チケット価格の割増しができるとかなり救われる部分もありそうです。
ただし、このキャンペーンに対して多く挙がっている声としては、
「音楽コンサートのチケット料金というは主催者の言い値の為、この割引を加味した価格の吊り上げをされてしまったら消費者的にはメリットが無いのでは?」
という物も多いです。
確かにコロナ禍ではキャパ制限や感染対策費用などもあるので、コロナ以前のチケット代から値上げがされていても適切な値上げ幅がはっきりしないところがあります。
音楽コンサートに関しては、熱心なファンが支えている市場の為、大きな不満の声にはならないとは思っていますし、コト消費の価格設定とはそういうものなので、消費者が適切と感じるチケットを選んで購入いただくほか無いのかもしれません。
最後に(まとめ)
まだ実施タイミングや内容が完全に固まりきった段階ではありませんが、まずはその内容を理解しないことには活用するしないも判断できないと思い、簡単ではありますがGo Toイベントについてまとめてみました。
私は既にライブハウスに足を運んだりしているので、このキャンペーンが実施されたからと来場回数が増えるということはありませんが(ライブハウスのチケット代が2割下がってもほとんど金額変わりませんし。苦笑)、3密でクラスターの温床と名指しされ、多くの店舗や会社が困窮してしまった風向きを変えるきっかけとして、淡い期待を寄せたいと思っています。
ではまた明日◎
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