TINY MUSIC LIFE

音楽を仕事にする方法やビジネス論、考察や小ネタなどをお届けする音楽情報ワンパーソンメディア。by TINY RECORDS八木橋一寛

音楽業界の飲みニケーションの頻度やその必要性について

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ボトルキープを誇らしげに掲げる筆者...

楽業界って飲み会多そう。。。

 

もしかしたらそんなイメージを持たれている方も少なくないかもしれません。

結論から言うと、確かに一部毎日のように後輩などを伴って飲み歩く人もいるにはいますが、音楽業界だからとその頻度が特に多いといった事は無いと感じています。

 

とはいえ、音楽業界といっても組織規模や業務内容は広く多岐に渡るので、どこにフォーカスするかで変わってくる面も多々あります。

 

「音楽業界に興味あるけど、飲み会が多そうで嫌なんだよなぁ。」

中にはそう思っている人すらいるのでは無いかと思ったので、今日は大まかにその頻度や必要性について書いていければと思います。

 

 

飲み会頻度の多い業種・少ない業種

ここで言う"飲み会"は、仲の良い同僚や友人などとの自発的な物ではなく、業務上断りにくい飲み会とします。(皆、それが嫌だという話だと思うので。)

 

組織規模から話を進めると、基本的には組織が大きいほど、上司や会社の命令の強度は増す傾向にあり、飲み会に限らず断れない物事は増えると思います。

 

他業界に比べ、慣れた相手や付き合いのある相手に仕事を依頼する向きも強く、その為、他社との接待や営業を兼ねて一席設けるといったケースは確かに存在します。

大きな声では言えませんが、かつてはルックスやノリの良い女性社員が飲み会要員のように使われてしまっている場面も正直なところ何度か見ました。(ただ、これは近年はコンプラも厳しくなっていてほぼ無くなって来てはいると感じていますのでご安心ください。)

 

小規模組織になるほどに、それぞれの個人に割り振られる仕事量や裁量権は増える傾向にあるので、よほどのワンマントップのもとで働かない限りは、強制的に飲み会に連れていかれるような事はあまり無いでしょう。

 

それとは別に、業務それぞれによる現場との距離感も飲み会頻度には関係してきます。

特にライブ現場となれば、レーベル・事務所・メディア・会場・イベンター・ステージ周りの会社やスタッフ等々、多くの業種がその場へ集まります。

 

シンプルに打ち上げという名の飲み会もありますが、それ以外にもここで関わる他者に対して「今後ともよろしくお願いします」という意味合いの飲み会も存在します。

良し悪しではありますが、"成果"以上に日頃の付き合い(付き合いやすさ)を重視する面もある為、現場で他社と直接対面をする業務に就く場合、飲む頻度は増えざるを得ない所はあります。

 

この項目の見出しとしては"多い業種・少ない業種"と書いてはいますが、それで言うと基本的には、"現場に近いほど多く、遠いほど少ない"と言えるかもしれません。

 

つまり、小規模で現場に近い業種ほど頻度は多く、大規模で現場に遠い業種ほど少ないと傾向としては位置付けが可能です。

 

但し、これはあくまでも傾向を大別するのであればという話なので、必ずしもという事では全くありません。

最も頻度に違いが出てくるのは、業種よりも本人のマインドによると私は感じています。

 

例えば、現場には全く顔を出さないデスクワークであっても、振られた作業を粛々とこなす作業員(旧来型の会社員的な)のようなジョブスタイルであれば、確かに飲みの席に出る必要性もメリットもありません。

しかし、会社の業務としては振られていなかったとしても、新しい案件を取って売上を作ろうとか、キャリアやスキルアップの為に同業他社の人の話を聞いてみようと考えている人であれば、飲み会(じゃなくても良いのですが)のような場にそれを求める事は多々あります。

 

そもそもお酒が苦手な人が無理して飲みの場に行く必要は全くないですし、近年はそれを強制するような会社も上司もほとんど無いと思うので、「やる気があるなら飲み会にも出たほうが良い。」という意味合いでは無いのでその点はご留意を。苦笑

 

飲み会となると長くても最初の2時間くらいしかまともな会話にはならないでしょうし、周囲が酔っ払い出す前の最初の2時間くらいソフトドリンクで付き合ったり、飲まない人同士でお茶をするとかでも良いと思います。

私も以前は長々と朝まで呑んで話す事が多かったのですが、最近はカフェとかで2時間くらい集中して話す方が合理的だなと今頃気がつきました。汗

 

飲みニケーションが役立つケースや業種

やや前項後半と重複しますが、労働形態がワーカースタイルではなくビジネスマンスタイルであるのならば、直接的に飲み会が役立つという事は実際にあるとは思います。

 

私の場合は自営でレコード屋を開いたり、DJやDJイベント主催をしていたのが音楽周りに顔を出すようになったスタートでしたが、非常に多くの人とそれを通して知り合いました。

特に後者はクラブやライブ会場で行う催しなので、お酒の場でもあります。

お酒の場では、そこにいる皆が就業時間中と比べてくだけたマインドでその場にいるので、オフィス内で堅苦しく名刺交換をする出会いとは”バイブス”が違います。笑

 

ざっくり言えば、業務で10回会うよりも、飲み屋で1回飲む方が付き合いとしては密な関係が生まれやすいです。

 

音楽業界の場合は、"音楽"という共通言語があるので、社交的ではない人でもとりあえず音楽の話をしていれば会話だって続きやすいのが良いところ。

それを積み重ねていると、音楽業界内でどの業種に移っても知り合いがその業種にいてスムーズに業務ができたり、案件を繋いでくれたりという事だらけになっていきます。

 

事実、私が今現在やこれまでしてきた仕事の多くは、飲みの場で知り合った人から「こういう案件があるけどできませんか?」と振られた物ばかりです。

 

繰り返しになりますが、"飲み"である必要性はなく、お酒が無くとも円滑なコミュニケーションが取れる方であれば、"人に会う"事さえ続けていれば良いと思っています。

 

また、技術職であれば、その技術の追及に時間やお金を使う方が合理的な場合もあるでしょうから、自身の目標に応じて飲みニケーションに使う時間は割り振るべきとも言えます。

 

飲みニケーションが役立つ可能性が高い人を強いてセグメントするのであれば、自分主導で何かを達成したい人やビジネスマインドの強い人には推奨できるように思っています。

 

最後に(まとめ)

私自身、断れない飲み会に苦しんだ事もあると同時に、飲み会に大いに救われたとも感じているので、主張としてはどっち付かずな印象を与える内容になってしまったようにも思いますが、それもまたリアルという事で。苦笑

 

これは音楽業界に限ったことでは無いかもしれませんが、歳を重ねる毎につくづく"コミュ力"の重要性は痛感する所はあり、もし自分に子供が出来たら勉強や運動など全てのスキルを放棄させてでもコミュ力にステータスを全振りしたいとさえ思ってしまっています。笑

 

コミュ力が無いと私のように結果や個人能力だけでずっと戦い続けなけらばならなくなり、それはそれはしんどい生き方になってくるので、若い人は意識的にコミュニケーションに向き合うと好結果が出やすいのではないかということで、今日はそんな内容についてペンをとりました。

 

ではまた明日◎ 

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