TINY MUSIC LIFE

音楽を仕事にする方法やビジネス論、考察や小ネタなどをお届けする音楽情報ワンパーソンメディア。by TINY RECORDS八木橋一寛

Go to イベント、トラベルやイートと併用すると「ライブ遠征」では割安感を得られるかも?

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SXSWにGo Toする筆者

施を控えつつも、予算規模やその内容には少々物足りなさを感じる「Go To イベントキャンペーン」。

 

これ単体だと施策そのもののパワー不足を感じてはしまいますが、

「他のGo Toキャンペーンと併用すれば、強い割安感を得られるケースもあるかも。」

と思ったもので、今日はそんなお話をしていこうと思います。

 

 

Go To キャンペーンのおさらい 

「Go To イベントキャンペーン」の概要や、その内容の心許なさについては、以下の少し前の記事で触れました。

また、Go To キャンペーン全体の予算の大半を占める「Go To トラベルキャンペーン」についても、過去記事で触れていますので、是非併せてご覧くださいませ。

加えて、このブログでは詳しく触れていませんが「Go To イート」も一部既に開始されており、残る「Go To 商店街」については昨日10月16日に対象となる最初の34事業者が決定したと報じられています。

 

Go To イベントの記事でも書いた通り、割り振られた予算も心許無く、消費者としてのメリットも【チケット購入金額が2割引&上限2000円】と、来場控えの気持ちがある人に働きかけるには頼りないと感じていました。

 

このGo To イベント、開始時期については「11月中を目指す」としつつも未だ未定となっており、10月中旬〜下旬頃にかけて、対象となるイベント主催者やチケット販売者の募集を開始を目指しているという事です。

 

併用する事で「ライブ遠征組」には割安感を得られるかも

私自身はその言葉を使う事は無いのですが、主に"邦ロック好き"とクラスタ化される音楽ライブが好きな方の中では、「遠征」という言葉が頻繁に使われています。

言葉の通り、長距離移動を伴うライブ会場へ足を運ぶ際、この「遠征」が共通言語となっています。

 

国内アーティスト、特にロックバンド系のチケット販売ターゲットとしては、メインターゲットと言えるほどにこの邦ロック好き"は母数が多いですし、"遠征"も珍しい行為ではありません。

 

また、年代も10代20代といった若年齢層が多く、珍しい行為では無いとはいえ、遠征に掛かる移動宿泊代に経済的圧迫を感じている場合も少なく無いと思われます。(そういった趣旨のSNS投稿も散見しますし。)

 

チケット購買層の統計を見つけられると良かったのですが、パッと見つけられずで「偏見だよ!」と言われたら言い返すこともできない弱い論拠ではありますが、例えば"ラバーバンド"がライブ物販の主力商品になっている事は「参戦した記念としてもグッズが欲しいけど、予算的にTシャツは買えない。」というユーザーの需要を捉えたものだと論ずるのは説得力として弱いでしょうか。。?

 

若年層でないにせよ、"遠征"を行うとなれば、

【ライブチケット代+移動交通費+宿泊費+食事代(+物販購入費用)】

と複数の支出先が発生する為、一定以上の経済的余裕が無いと予算的に気軽には実行しづらいと思います。

 

Go To イベント単体で、「今行くとお得だし、音楽ライブコンサートに行こう!」と思える内容であればそれで事足りたのですが、既に書いた通り、【チケット購入金額2割引&上限2000円】と、金銭的な割安感で行動を促すにはかなり頼りないです。

(その点、Go To トラベルはGo To イベントの10倍近い1.1兆円という巨額予算だけあり、「無理にでも行こう!」と思わせるほどの割安感があります。)

 

過去記事でも書いた通り、これ単体では既にイベントに足を運び始めている人がちょっと安くチケットを買えるようになるだけで、控えている人は控えたままになる可能性が高いように思えます。

 

で、キャペーンの併用です。

遠征における支出のうち、その全てがGo To キャペーンの対象事業での支出になります。

 

チケット代は2割引で購入し、物販についても現状では割引対象とする意向が示されています。

移動交通費および宿泊料金はGo To トラベルで35%割引&15%分の地域共通クーポンが付与されます。

食事については還元は後日になりますが、Go To イートを利用すれば一食あたり500〜1000円の還元を受けることもできます。

 

お得感をより実感しやすくするために、遠征費用の一例を作ってみましょう。

  • チケット代:4000円
  • 移動交通費:18,000円(新幹線往復)
  • 宿泊料金:8000円(一泊)
  • 食事代:3000円(3食)
  • 合計:33,000円

どこからどこへ移動するなんのライブという事でもありませんが、おおよそこんな感じかなという金額を当て込んでいます。

 

これをGo To キャンペーン各種を併用して割引後の金額を概算してみます。

  • チケット代:4000円→3200円(20%オフ)
  • 移動交通費:18,000円(新幹線往復)→18,000円(単体では対象外のため据え置き)
  • 宿泊料金:8000円(一泊)→5200円(35%オフ) +1200円分の地域共通クーポン付与
  • 食事代:3000円(3食)→1000円(昼食帯2回で1000円、夕食帯1回で1000円分のポイント還元として)
  • 合計:26,200円(地域共通クーポンの還元金額含む)

まずはこんな感じになるので、6,800円の割引・還元を受けることができます。

 

こちらは宿泊をホテル単体で予約した場合なので、旅行会社で”行きたい会場周辺までの移動と宿泊先がパックになったプラン”が見つかれば、移動費用も割引の対象として活用できる事もあると思います。

となれば、移動交通費と宿泊料金を26000円とした場合には、9100円の割引と3900円分の地域共通クーポン付与を受けることができます。

 

ここまで活用できると、現状はライブ会場へ行くことを控えているという人であっても「行ってみようかな。」と思わせるだけの割安感が得られるように思えます。

 

最後に(まとめ)

私としては、現状アナウンスされているGo To イベントの内容が、どうしてもしょっぱい施策に感じてしまっていたので、強引にでもプラスにしてやろうという発想から、今回は活用方法を捻り出してみました。

 

なんにせよ、Go To キャンペーンは"トラベル"に予算をほぼ全振りしているので、トラベルを絡めないと大きな消費意欲には繋がらないと思いますので、「ライブにそろそろ行ってみようかな?」という際には、Go To トラベルの活用どころを考えてみると良いかもしれません。

一般的なビジネスホテルであれば、都内でも実質3000円代で全然泊まれたりしますので。

 

ではまた明日◎ 

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