TINY MUSIC LIFE

音楽を仕事にする方法やビジネス論、考察や小ネタなどをお届けする音楽情報ワンパーソンメディア。by TINY RECORDS八木橋一寛

やる事とやらない事。目標到達までの取捨選択の話

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2010年頃のDJ中の筆者

己啓発っぽいタイトルになってしまっていますが、確かに少しばかりそんな話になるかもしれません。

 

例えばアスリートや職人のように、一芸を追求するタイプの仕事や目標を持つ方であれば、全ての時間や努力をそこに注ぎ込むでしょうし、それが正解だとも思います。

 

しかし、多くのは人はそうではありません。

 

抱える仕事や個人の取り組みとしても、時間や労力を使う対象を複数抱えているように思います。

 

そんな場合に、やる事とやらない事の優先順位付けを明確に行い、時には「勿体無いけど捨てよう。」という判断を行う事も必要だと感じる事も多いですし、私はそうしてきたので今日はそんなお話を。

 

 

やらない事を決める理由

この理由はシンプルで、人に与えられた時間には限りがある為です。

 

無限に時間があり、仮に不老不死というのであれば、必要のある事や興味のある事など全てに対してストイックに追求して時間を費やせます。

ですが、もちろんそんな人はいません。 

 

例えば"仕事ができる人・できない人"という価値観や評価がありますが、私の場合その尺度の一つにこんな基準があります。

 

  • 「作業に優劣を付けられず、作業全てに同じ時間の使い方をする人」

は"できない人"のように映り、

  • 「作業に優劣を付け、重要なポイントのみに時間をかける人」

は"できる人"のように感じます。

 

ものすごく極端に言うと、業務完了のデッドラインが迫る中で、特にデッドラインの無い業務に手を付けてしまうような人って周りにいませんか?

 

逆に、仕事ができると感じる上司などをイメージしてみてください。

何か業務進捗の確認をその上司にした際に、対して目も通さずに「ああ、これで大丈夫。」とそっけない了承の返事が返ってくる事ってありませんか?

 

これって、優先順位付けの問題だと私は思っています。

 

そのディテールに至るまで、全ての仕事を100%完璧なクオリティにする事は、よほど人員や時間に余裕が無い限りは不可能です。

 

全ての業務や仕事には、"及第点"のようなものがあると思っていて、仮にそれが70%であればいくつかの業務は70%に達しさえすればOKです。

代わりに、100%を求めるべきポイントをはっきりと決めて、その分空いた時間や労力はそこに注ぎ込みます。

 

"自分自身"という個人レベルに置き換えても同じで、

「英語も覚えたいし、趣味のゴルフも上手になりたい。副業もやっておかないと。」

と複数の願望や目標を持つ場合、"どれをどの程度のレベルにする必要があり、その為にはそれぞれどの位の時間や労力を必要とするのか」、という事を予め決めて意識するのとしないのとでは、結果に大きな違いがあると思うのです。

 

私が決めたやらない事

DJを頑張らない理由

更に具体例として、私の場合を例に話を進めてみます。

 

いくつかある"やらない"と決めた事の一つに、"DJ"があります。

 

17歳くらいの時に初めてDJをしたり、DJイベントの主催を始めた理由は「楽しいから」でした。

その後、いわゆる有名イベント(特定の界隈ではですが)の先輩DJを近くで見ていると、その名前だけで多くのお客さんも集めていましたし、ギャラもしっかりもらっていました。

私自身もレコード店主というフックを持つことも手伝い、ギャラをしっかりもらっていた時期もありました。

 

ただ、元々は楽しいから始めただけの事ですし、ギャラを頂けるほどに時間や労力を割いて取り組んでいた時期というのは、自身のレコード店の宣伝が主目的だった一時期だけでした。

 

つまり、DJを収入にしたり、DJで有名になりたいとは初めから望んでいませんでしたし、ある程度の成果が出ている時でもそう思うことはありませんでした。

 

"楽しい"という感覚も、DJそのものよりもイベント主催に楽しさを感じるようになり、更にそこに出演してくれるバンドをサポートする事に楽しさはどんどんスライドしていきました。

現在はというと、このブログの運営目的として何度か書かせていただいている通り、これから音楽業界で活躍したいという若い方のサポートに楽しみや興味が移っています。

 

そうなってくると問題は自分に与えられた時間です。

DJをやる事自体は今でも楽しいですが、一生懸命やるとなると、他に優先すべき事があるのでそこに割ける時間はもうありません。

 

今でもたまにDJはしますが、レコードは今はほとんど買っていませんし、毎回レコードバッグの中身を入れ替えたり、かつてのように「この曲とこの曲繋いだら良いかも!」と日々考える事もありません。

ですので、今でもたまにDJをする理由は、友達と飲みに行くとかロードバイクに乗るのと同じで完全なる自身の為の娯楽や趣味です。

 

レコードを買うお金があれば、少し前ならバンドのプロモーションにそのお金を使いたいと思いましたし、今だったら取材経費や作業設備投資に使いたいです。

時間についても、レコードを買いに行ったり選曲を考えたり出演イベントの告知をする時間があるのなら、こうして原稿を書く時間などに充てたいと思ってしまいます。

 

なぜなら、私の目的や目標は「音楽業界で活躍したいという若い方のサポート」なのですから、DJをいくら頑張ってもその目的にはあまり関係がないのです。

一番大きなDJイベントに関わっていた時でも、一回に集まるお客さんは300〜500人程度でしたが、例えばこのブログであれば毎日それ以上の人にリーチする事ができるのですから、それを優先するのは当然と言えるでしょう。

 

100%の追求に掛かる時間

付随する話として、もう一つ持論があります。

 

先ほど"及第点"という話を挙げましたが、これを仮に7,8割の達成を及第点とします。

能力や興味としては対象が多いに越した事はないと思いますが、ここまで書いた通り、それら全てで100点を出す事は時間的に困難です。

しかし、及第点に届くまでは案外時間が掛からない事も多いと思っています。

 

私の場合で言えば、サイト制作や基礎的以上のSEO知識、簡単なデザインや映像編集、資料制作はプロとは言えませんが一応人様に見せても大丈夫なレベルでは作る事ができます。

そこまで届く為に、強い努力や長い時間を使ったかと言えば使ってはいません。

 

しかし、これをプロ(100点を出せる人)のレベルまで目指そうとすると、途端に要する時間や難易度が変わってくると考えています。

(ドラクエもレベル30くらいまではどんどん上がるけど、途中から全然レベル上がらなくなるあの感じと言いますか。笑)

 

その為、「もっと出来るようになりたいな。」とは思ってはいますが、それらをそのレベルまで高める事に時間を使う事はありません。

 

自分の場合、企画を作ったりする事が主な仕事という事もあり、サイトを作ったり資料作成をしたり映像やデザイン物が必要なケースは多々あります。

ですが、それらに100点を求められるケースは非常に少ないです。

 

というのも、ある程度のレベルを超えるとその違いに気がつく事が出来る人というのは、一部のそれこそプロだけになる為です。

仮にそのプロを2割と推定するのであれば、残りの8割にとってはそのプロにしか分からないクオリティの追求は無駄になってしまいます。

100点が必要なケースがあれば、それこそ素直にプロに外注をすれば良いですし、そこはケチらずにそうすべきだという考え方です。

 

(自分の場合は性分的に、及第点まで出来るようになるとすぐに飽きてしまうという残念な持病があるので、それも要素として大きいところはありますが、、、)

 

最後に(まとめ)

「こんな事書こう。」と思っていた事をいくつか忘れてしまった気がするので、もしかしたらツッコミどころがある脇の甘い内容になってしまったかもしれませんが、今日はこんなところで。汗

 

また、この記事を全部しっかりと読んでいただいていれば大丈夫とは思いますが、「DJはもうやらない!」と言っている訳ではないので、お誘いしてくれる方は引き続きお声がけください。笑

 

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