TINY MUSIC LIFE

音楽を仕事にする方法やビジネス論、考察や小ネタなどをお届けする音楽情報ワンパーソンメディア。by TINY RECORDS八木橋一寛

欧州でのコロナ感染第2波で再び見通しの暗くなった海外アーティスト招聘

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10月中頃からイギリスやフランスで感染第2波とされる新型コロナウイルス感染者の急増が報道をされています。

 

イギリスでは11月12日時点で新規感染者数が3万3470人に上り、過去最多を更新。死者数も5万人を超えたと報じられています。

 

フランスでも同じく11月12日時点で、新規感染者数は3万3172人とこちらは前日からやや減少。しかし、入院患者数は737人に増加。死者数は425人増の4万2960人との事です。

 

日本での死者数(クルーズ船を除く)については、11月19日時点で1943人と報じられています。

 

この感染急増を受け、イングランドでは2度目となる全国的なロックダウンも再導入しています。

 

ここで、この記事の見出しに書いた【再び見通しの暗くなった海外アーティスト招聘】という話になってくるのですが、言うまでもなく、「それどころじゃない。」という状況を急増する数字から察する事ができます。

 

来年2021年のスケジュールでの海外アーティストの来日公演の新規発表などもいくつか行われていますが、正直な印象としてはかなり雲行きは怪しくなったと思わざるを得ません。

 

また、多くの音楽ファンにとって特に気になる所になるかと思いますが、フジロックやサマソニといった海外アーティストをヘッドライナーや主要ラインナップに据えた7月8月開催の夏フェスにさえこの影響が及ぶ可能性も感じてしまいます。

 

海外アーティストと一口に言いますが、その中でのイギリスのアーティストが占める割合は非常に大きいですし、フランスもヨーロッパ圏ではイギリスに次ぐ位に多くのアーティストの来日公演や日本のフェスへの出演があります。

 

今年はフジロックもサマソニ(今年はスーパーソニックになりますが)も、延期(実質的には中止)という形になってしまいましたが、来年2021年は例年のように海外アーティストを招聘した開催が出来るという見立てをした関係者やファンも多いと思います。

 

加えて、日本においても現在感染者数の増加が見られており、第3波としてその対策に議論や注目が集まっています。

 

日本においては"イベント入場者数制限"や"感染拡大予防ガイドライン"などがイベントやコンサートを開催する上での注視すべき開催条件や対策となるかと思いますが、大きな緩和を見る事なく、この第3波を迎えることになってしまいました。

 

とはいえ、入場者数の制限や感染拡大対策を行った上でのイベントやコンサート開催については、各コンサート関係各社や出演者、何より来場者がこれに慣れ適応もしてきているように思います。(素晴らしい事ですよね。)

なので仮にこのまましばらく入場者数の制限緩和がなく、それにより収益が最大化できずとも、おそらく多くの音楽フェスは開催に踏み切るだろうとは見立てています。

 

但しその場合、国内アーティストのみをラインナップしているフェスにはその問題がありませんが、フジロックやサマソニの場合となると、

「海外アーティスト不在でフジロックやサマソニと言えるのか?」

という議論や葛藤が主催側にもオーディエンス側にも少なからず起こるでしょう。

 

正直、私は海外に大好きなアーティストが沢山いるので、日本のアーティストのみに絞った大型フェスに自分のお金や意思で足を運んだ事はありません。

 

これについては「頭が固い」「考え方が古い」「原理主義だ」と言われるのは自覚していますが、「国内アーティスト縛り」という"縛り"のもとでアーティスト・ラインナップをする事自体に、「それってなんだか自由じゃない」という感情を抱いてしまうのかもしれません。

主催者が"良い"と思うアーティストをラインナップする事に、国の違いを持ち出すのは窮屈に感じると言いましょうか...。

(もちろん、窮屈に感じるだけで、私の思想や好みの話なだけなので、嫌いとか否定をしている訳ではないですよ。汗)

 

そういう意味では、仮に海外アーティスト不在で結果として国内アーティストのみのラインナップになったとしても、フェスの思想として海外アーティストを除外した訳ではないですから、私個人的な想いとしては、後ろめたさなどは感じずに堂々と「今回は結果として国内アーティストのみとなりますが、開催します!」と胸を張って開催をして欲しいと思ったりもしている次第でございました。

 

この記事ではヨーロッパについての話をしましたが、イギリスと並んで来日アーティストの多いアメリカでは今日現在で25万人以上の死者数となっており、やはり当面すんなりは来日公演を行える状況にないでしょうしね...。

 

久しぶりにコロナ関連の記事を書きましたが、やはり気持ちが良くないですね。。。

 

ではまた明日◎ 

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