TINY MUSIC LIFE

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『27クラブ』というミュージシャンの悪しきジンクスとは?

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『The 27 Club(27クラブ)』というのを聞いたことはありますか?

 

この呼び名だとピンと来ないかも知れませんが、このブログをお読みの方であれば、「ロックスターが27歳でこの世を去ってしまう」という都市伝説めいた話は聞いたことがある人も多いでしょう。

 

この不思議な傾向は『27クラブ』と呼ばれるようになり、現在までの長い間繰り返し語られています。

 

ご存知の方も多いかとは思いますが、今回は改めてこの『27クラブ』をおさらいしてみたいと思います。

 

 

The 27 Club(27クラブ)とは?

1978年生まれの私が最初にこの『27クラブ』を認識したのは、ニルヴァーナのカート・コバーンが1994年にこの世を去った時でした。

 

雑誌などで「27歳で」と度々強調され報じられていましたし、過去の偉大なアーティストが27歳でこの世を去っていた事をこの時に知りました。

カートの母が「あの子は愚か者のクラブに仲間入りしてしまった」と、この27クラブの事に触れたのも有名なエピソードです。

 

この悪しきジンクスが語られる事となったのは、1969年から1971年にかけて複数の人気ミュージシャンが亡くなった事に端を発します。

 

その中の主なミュージシャンとしては、

  • ブライアン・ジョーンズ
  • ジミ・ヘンドリックス
  • ジャニス・ジョプリン
  • ジム・モリスン 

が挙げられます。

 

それから二十数年後が経った1994年にニルヴァーナのカート・コバーンが死亡すると、この「27クラブ」の話題が再燃します。

 

さらに2011年、エイミー・ワインハウスが27歳で亡くなってしまい、三度大きな話題と注目を集める事になりました。

 

また、この悪しきジンクスをより都市伝説的な文脈に向かわせたのは、ブルースミュージシャンのロバート・ジョンソンの1938年、27歳での死去でした。

 

当初は凡庸なギタリストと言われていた彼でしたが、わずか2年足らずの間で劇的なギターテクニックを身につけ披露すると、「十字路で悪魔に魂を売り渡して、その引き換えにテクニックを身につけた」という伝説が生まれ、これは『クロスロード伝説』と呼ばれる事となりました。

死因については今も断定はされていないようで毒殺など諸説言われていますが、このロバート・ジョンソンの一連のエピソードが『27クラブ』にある種の説得力を持たせた側面は少なくないでしょう。

 

27歳で亡くなったミュージシャン

 27クラブとして挙げられる名前は非常に多くありますが、以下は中でも主な人物となります。

  • ロバート・ジョンソン(1938年)
  • ブライアン・ジョーンズ(ザ・ローリング・ストーンズ)(1969年)
  • ジミ・ヘンドリクス(1970年)
  • ジャニス・ジョップリン(1970年)
  • ジム・モリソン(ザ・ドアーズ)(1971年)
  • ロン・"ピッグペン"・マッカーナン(グレイトフル・デッド)(1973年)
  • ピート・ハム(バッド・フィンガー)(1975年)
  • リッチー・エドワーズ(マニック・ストリート・プリーチャーズ)(1995年※2008年に失踪による死亡宣告)
  • カート・コバーン(1994年)
  • エイミー・ワインハウス(2011年)

死因としては、自殺、オーバードーズが目立つ傾向にありますが、他殺や陰謀説などもが囁かれる事も度々目にします。

これについては『27クラブ』に限らず、ビッグ・アーティストの死となると国内外問わず浮上するのが常なのかもしれませんね...。

 

最後に(まとめ)

この『27クラブ』、ミュージシャンではない私ですら、27歳を迎える直前まで節目として割と意識をしてしまっていましたし、23歳くらいで始めたオンラインレコード店を実店舗として渋谷にオープンする際にも「27歳でオープンしよう。」とやはり意識をしてタイミングを合わせた所もありました。

未だに度々「27歳をかなり超えてしまったなぁ...。」などと思う事もあります。

 

私ですらこれですから、かなり多くのミュージシャン、特にロックミュージシャンに関しては、もっと強烈に27歳を意識している事かと推察されます。(いやほんとマジで。)

 

27歳という若さで才能溢れる、という以前に、人の命がそんな早さで失われるのは全く歓迎できませんし、数多いるロックスター全てが27歳でこの世を去っている訳でもありせんので、まさに都市伝説以外の何者でもないとは思ってはいます。

 

ただ、特にロック系の音楽は、ナーバスだったり内向的だったりする、今で言う「非リア充による非リア充の為の音楽」だと私は思っているので、傾向として自殺やドラッグに向かってしまう側面はあるかもしれませんし、それを受け止める私たちファンもナーバスに受け止め過ぎる事により『27クラブ』は都市伝説として膨らみやすかったのかもしれませんね。

 

この記事を読んでくださった皆様は、27歳未満の方も27歳以上の方でも、世知辛い状況は続きますが一緒に長生きしましょう◎

 

ではまた◎ 


27クラブ: ブライアン・ジョーンズ、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョップリン、ジム・モリソン、カート・コバーン、エイミー・ワインハウス

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