TINY MUSIC LIFE

音楽を仕事にする方法やビジネス論、考察や小ネタなどをお届けする音楽情報ワンパーソンメディア。by TINY RECORDS八木橋一寛

コロナ禍での音楽業界や仕事について触れた記事を書く理由

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れでも私、意識的にコロナ関連の記事を書かない努力をしています。

 

努力をしていますが無視はできないので触れています。

現状、音楽関連ビジネスにおいて手放しで喜べる出来事は起こりえませんし(瞬発的な良いことは起きますが)、それは解消すべき課題があるからだと思っています。

 

それにしたって、コロナ関連の話を音楽業界の視点で話す事は全く面白くないですし、書いた後には妙な疲労感もあります。シンプルに楽しい気持ちにもなりません。

この記事のサムネイル画像がふざけ散らしているのはせめてもの抵抗です。笑

 

過去のアメトーーク!の夏フェス行きたい芸人の記事でも書いた通り、書き手としてだけでなく、受け手(読む側)としてもポジティブ情報の良さを再認識もしたので、この数日間は意識的にコロナ関連の話題を排除してポジティブな内容を絞り出していた所もあります。

 

もともと書きたくない上に、やっぱり楽しくポジティブな話題に触れるのは気持ちが良いし、このブログの趣旨(音楽業界で働きたい人へ)としても相応しいと再確認した所でしたが、それでも今後触れるでしょう。

 

気持ちだけでいえば触れたくはないという矛盾への自身の整理や、重い話題なんて求めてはいない方への弁明、それでも読んでくれる方への読み方(書き手の意図)の心得的に、今日は「何故それでもコロナに触れるのか」という理由を整理したいと思います。

 

 

他者の視点や知見を知る事の重要性

「勉強はしなくても良いからとにかく本を読みなさい!」

これは、私のする事に一切の反対や否定をしない母親から唯一、少年期に漫画ばかり読んでいた私が言われ続けていたお叱りや教育的指導です。

 

当時もそれからしばらくも、漠然と「まあ本は読んだ方が良いのだろうなぁ。」程度には思っていましたが、その言葉の意味までは考えませんでしたし知ろうともしませんでした。

 

流石に大人になった今では、知ろうとせずともその発言の意図に気が付きました。

一言で言えば、「自分の体験していない経験や知らない知識・情報を知るため」だと思っています。

 

どんなに優秀な人間でも、人生は一度切りですし歩んできた道も一本です。全知全能のような人は存在しません。

ですから、それを得る相手は自分より優秀な人である必要はありません。

 

おそらく若き日の私はここを勘違いしていました。

”意識高い系(笑)”と少し思っていた時期もありましたが、(笑)は完全に取れました。

 

音楽関連書籍は10代の頃から多く読んでいましたが、有名ライターさんが「音楽とはこうだ!」的な思想を書いた本には手が伸びませんでした。

「それは自分で決める事なので大丈夫っす。(笑)」

と思っていたからです。

 

ビジネスパーソンが自分語りや主張を語ったいわゆるビジネス書籍も、

「なんでお前からそんなん言われなアカンねん。」

と東京生まれ神奈川育ちの私を関西弁にさせるほどに抵抗がありました。

 

本棚に著者個人としては特段好きでは無い人の本が並んでいたとしても、イコールその著者を好きだったりリスペクトしている事にはなりません。

その著者の視点はその著者だけのものですし、読まない事にはそれを知る事はできません。

好きでも尊敬もしていない人だって自分に刺さる良い事は言いますしね。

 

一節でも頭に残る言葉や気付きがあれば上出来ですし、他人がその人独自に辿り着いた知見を数十分数時間で知れるように活字でまとめてくれている訳ですから、こんなに便利な事はありません。

 

「お母さんよ、どうせなら子供の頃にここまで説明して叱って欲しかったぜ、、、」

といったところです。苦笑

 

迂回したまどろっこしい書き方をしてしまいましたが、ここで何が言いたいかというと、

「私の方が正しいのだから私の知見を読みなさい。」

なんていう事ではなく、例えば9割は同意できずとも、一人の人間が真剣に歩んだり考えてきたお話には、誰の話であってもヒントや学びになる可能性があるといった事です。

 

コロナ関連に関してもそれ以外でも、比較的アウトローな意見を持ちがちの私ではありますが、だからこそ変わった意見も書きがちなので、「その意見が何かのお役に立てる場合があるのでは?」というのが理由の一つ目になります。

 

それでも存在する需要

このブログを書いていく際、検索などで辿り着いたまだ見ぬ相手をイメージしています。

ただ、このブログを始める以前からTwitterFacebookInstagramは使っていましたので、更新時にSNSでの投稿を行う事で、リアルな友人・知人にも多く読んでいただいています。

 

コロナに関連する音楽業界の記事となると、検索での流入は他の題材に比べて減少傾向にあるですが、反対にSNSからの閲覧数はハネ上がります。

私の場合は職業柄、SNSで繋がっている友人・知人の大半は音楽関係者やそのファンとなるのでシンプルに関心が高いのではないかと感じています。

 

今月に入り、打ち合わせやライブハウスなどで実際に人と会う機会が増えているのですが、読んでいると言っていただいたり、その感想を伝えてもらえる事が非常に多いです。

 

人と会わずに粛々と自宅で書いている時には、

「決して楽しい話題では無いし、読んでもらっても気分を暗くしてしまうかな。」

という迷いがありましたが、”関心の高さ+前項の他者の知見”という意味での需要は少なからずあるのだと気が付きました。

 

乗り越える思考の訓練に

コロナに限らず、仕事を続けていれば様々な悩みや障壁に直面します。

それをクリアしたり時には挫折をしながらそれでも仕事を続けなければなりません。

時間が解決してくれるという事柄も存在しますが、原則、自身で思考していくしかないでしょう。

 

私を含め誰しも、頭の中であれこれと思考を巡らせ続けているはずですが、それをテキスト化する事に非常に有意義さを感じています。

 

張り巡らせてとっ散らかった頭の中を整頓する事もできますし、きちんと記憶にも刻めています。

その情報の引き出しもスムーズに開け閉めできるようになりました。

人との会話の中でも無駄なく考えを伝えられるようになったようにも感じています。

 

仕事をする上で、これからも考えやアイデアを求められる機会は当然ずっとあるので、こういった難題に向き合い言語化する事は自分にとって有益なのです。

 

現実を伝えるという支援

コロナ禍の各職業の状況を伝えるメディアは様々ありますし、我々はそれを自身で選んで情報を得る事ができます。

しかしながら、コロナウイルス蔓延についてはライブハウスが最初にクラスター源と報じられた事や、多くの人にとってはマイノリティな職種である事から、ライブハウスや音楽イベントへの世間からの過度に冷ややかなマインドを感じています。 

 

だからと言って、無理に今すぐ入場者人数制限を解除して欲しいだとか、手厚い支援を音楽業界だけにして欲しいなどとは思っていません。

他業種と平等に見て判断いただくだけで十分です。

 

ライブハウスや音楽イベントへのネガティブなバイアスを感じてしまう事も幾度かあり、

「いや、少なくとも私の知るリアルはこうですよ。」

という事くらいは、微力ながらこのブログだったり他の媒体を通じて"書く"事でできたらとも思っています。

 

最後に

”コロナに触れた記事を書く理由の説明”を書くだけでも具合が悪くなるほどに、うんざり&ぐったりな音楽コンサート業界を取り巻く現状ですが、おおよそこんな理由から、今後も「こうしたらどうだ?ああしたらどうだ?」と書いていきますが、そんな訳ですので汲み取っていただければ幸いです。

 

明日はダニエル・ジョンストン展に行こうと思っているので、多分次はそのお話を興奮気味に楽しく書きます。笑

 

ではまた◎ 

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