TINY MUSIC LIFE

音楽を仕事にする方法やビジネス論、考察や小ネタなどをお届けする音楽情報ワンパーソンメディア。by TINY RECORDS八木橋一寛

時代に取り残されない為の「とりあえず使ってみる・やってみる」というアンテナメンテナンス

f:id:TinyBicycleClub:20210131230649j:plain

アンテナの錆つきに怯え考え込む筆者...。

日は前回の続編っぽい内容かもしれません。

特に音楽業界などのセンスや感性、時代感を問われる業種の場合、"アンテナ"の重要度は高く、その感度は基本的には加齢によって弱まるという持論です。

 

上記記事では、「その事は仕方のない事であり、それを受け入れて取り組む方が周囲に迷惑も掛けず、自身にとってもメリットは大きいはず。」おおよそそんな話までを書きました。

 

かと言って、

「あ、私アンテナ撤去しましたんで。」

では極端です。

 

最先端のアンテナではない事は自覚すべきだとは思いますが、アンテナのメンテナンスは生涯に渡って行うべきだと考えています。

 

私の場合、主な業務がいわゆる"企画屋"です。

数多ある音楽業界内の業務内容の中でも、特にアンテナ感度を問われます。

前回の記事でも書いた通り、鈍りの自覚は30歳くらいには持っていたので、とにかく若い人(ターゲットが若い層の仕事であれば特に)に話を聞いてサヴァイブしていました。

 

とはいえ、自身が主体の場合であれば裁量権は私にありますし、クライアントがいる場合でも提案内容に落とし込んでまとめるのは私です。

あまりに錆びついていれば、せっかくの若い人からの意見聴取も役立てる事ができません。

そうなってしまっては「頑固ジジイとか老害、時代遅れ」と言われても返す言葉もありませんし、いわゆるおじさんの多くはその事にある意味とても怯えています。苦笑

 

「ではどのようなメンテナンスを行なっているのか?」

前段が長くなりましたが、今日は私が意識的にそうしているという具体例をいくつか共有してみようと思います。

 

おじさんの涙ぐましい努力と微笑ましく読んでいただけたら幸いです。涙

 

 

時代に取り残されない為のメンテナンス「とにかくなんでも体験してみる」

今ある物で間に合っているという誤解

結論を先に書いてしまうと、「とにかくなんでも体験してみる」これに尽きます。

基本的に人生経験が長くなる程に、新しいサービスやカルチャーが生まれたとしても

「今ある物で満足しているし間に合っています。」 

そんなスタンスになりがちです。

 

先般も、マツモトキヨシのレジで並んでいると、ご老人が現金をジャラジャラと一枚一枚数えて取り出していて、2リットルの水を2本持った私の腕は、あわやオシャカ寸前でしたが、「彼らは何故まだ現金を使っているのだろう...?」とも考えさせられました。

 

自分にも心当たりがあるので、すぐにその答えは理解しましたが、大きく2つあるように思います。

  • 新しい物へ感じるリスク
  • 受け入れる労力への抵抗

「なんでこの人、いまだにこんな不便な事しているのだろう?」と思われてしまうような人にとって、例えば電子決済は実際にお金を手に取ってはいないのでその点に不安やリスクを感じるのでしょうし、その便利さを説明されて納得はしても、その扱い方を学び覚える労力に抵抗を覚えます。

 

「覚えます。」と何故断じたかと言うと、私がそうだった為です。

 

私の取り組み例

「間に合ってます。」とサービス登場時には感じたとしても、とりあえずは試してみるというのが私なりのアンテナメンテです。

 

では、具体的にどんな事を意識的にトライしたかという話に移ります。

今の時代なので、そのほとんどはIT関連サービスになりますがざっと思いついたものを並べてみます。

  • PayPay
  • YouTubeメンバーシップや生配信へのコメント
  • iPhoneやタブレット端末
  • メルマガやLINEビジネスアカウントのフォロー
  • BTSやNiziU聴いてみたり。笑

思ったよりパッとたくさんは思いつきませんでしたが、とりあえずこんな所です。

簡単に一つずつみてみましょう。

 

PayPay

先ほどのマツキヨの話では、私の腕が現金派によってオシャカになりかけたと書きましたが、私もこのような加害者になってもおかしくはありませんでした。笑

理由はやはり、「別に現金で不便もしていないし、アプリ入れたり口座情報入力するの面倒だしなぁ。」そんなような理由でした。

 

しかしながら、音楽イベントを開催するにしても、音源を売るにしても、実際に電子決済派が存在し始めている以上、無視はできません。

自分でも使ってみなければ電子決済派のニーズに答えることができないという理由から、面倒でしたがPayPayを使う事にしました。

 

ちなみに、PayPayを選んだ理由はシェアが一番高くなると予想した為です。

(私はエンタメサービスの提供者側という職業ですから、こういった物を選ぶ際には、私自身の好みやイデオロギーではなく、より多くの人が使うであろう物を選んでいます。)

 

で、PayPayを使い始めてみると、もののひと月も掛からず、その便利さに感嘆しました。

それまでは月に2度3度ATMでお金を下ろしていましたが、PayPayを使い始めてからは半年に一度くらいしかATMに行っていません。

店舗での購入もスムーズですし、送金も銀行よりも手早いです。

現金を使う機会と言えば、自動販売機とライブハウスだけと言っても過言ではありません。

 

間も無くすると、「PayPayって便利!」どころか「PayPayが使えない店では消費はしないし、使えない店がもはや憎い。」とさえ思うようになっていきました。苦笑

 

ライブエンタメの世界では、この電子決済化の流れが非常に遅く、関係者自身が電子決済を使っていないという人も多い印象がありました。(流石に今日現在はみんな使っていると信じたいですが...。)

 

これにはシンプルにライブ会場に遊びに行った際にはストレスを感じましたし、業界当事者目線としても「それでは消費者に見放されますぞ...。」とも思ってしまいました。

昨年9月に掲載した以下のインタビューでも、この音楽業界内での電子決済話は出ていましたね。

 

 

YouTubeメンバーシップや生配信へのコメント

音楽関係者やファンにとっては、MVやライブ映像の視聴ツールとして、YouTube自体はかなり以前から活用はしていると思います。

しかしYouTubeメンバーシップに課金している人となると、まだまだ少ないのではないでしょうか。

 

これについては、YouTubeメンバーシップがこの手のエンタメ定額課金サービスでシェアを取るであろうという見立てではなく、同種のサブスクシステムであればなんでも良かったのですが、私がかなりヘヴィなYouTube愛用者だったので選びました。

 

今課金しているメンバーシップはまだ2ヶ月ほどしか経過していませんが、実際に加入してみると早速気付きがあります。

そもそもが無料で楽しめるものが大半のオンライン上での映像コンテンツですから、月額数百円程度とはいえ、課金をするようになると思っていた以上にサービス提供者に対して思うことが出てきます。

 

例えば、生配信のチャットなどで常連の視聴者ばかりを取り上げていると不満に感じたりもしますし、我々の課金の集合体で成功を実感できているはずなのに、少しでも"調子クレてる感"が垣間見えると退会しようかな...。そんな気持ちもよぎったりもします。

 

メンバーを募ったリアルな企画に対しての参加割合なども実際に加入していれば把握できますし、課金している者の心理としてやってくれたら嬉しい企画も見えてきます。

 

サービスそのものに満足するかは提供者や自分次第だとは思いますが、私の場合は未体験のサービスの理解を目的とした加入ですので、既にこれらを体感・認識できただけでも書籍を読むよりも数倍タメになったように感じています。

 

生配信へのコメントの書き込みも、正直「書き込みたいと思う人の動機や目的が理解できない。」という本音でしたが、意を決して何度かコメントを書いてみました。

 

そのコメントを取り上げて欲しいとまではそこまで思いませんでしたが、配信者がおしゃべりに夢中でコメントに目を通しているそぶりすら無いと「いや、目は通そうよ。。。」とか、いざ取り上げられてみると予想以上にドキっともします。

 

訴求する必要があるサービスをいざ自分が持った際に、たかだか生配信のコメント書き込みであっても、やった経験の有無は着地に影響が少なからずあるでしょう。

 

iPhoneやタブレット端末

スマートフォンについても前述のPayPay同様、シェアの高さのみを理由にiPhoneを選んでいます。

Web関連の業務も多いですし、プロモーションなども当然オンラインで行う比率が高いので、シェアの多いインターフェースで確認をしたい為です。

 

タブレット端末についても、iPhoneとPCがあるので特段必要だとも欲しいとも思いませんでしたが、やはり利用者が多いのでその利点を知りたいので購入して使っています。

 

ここで言うiPhoneはあくまでも一例で、ガジェットやオンラインサービスの類は極力シェアの多いを選ぶようにしている事も、自身の老害化へのアンチエイジング的に行うようにしています。

 

メルマガやLINEビジネスアカウントのフォロー

正直うっとうしく感じることが大半のメルマガやLINEのビジネスアカウントなので、私個人の欲求としては購読する必要を感じないのですが、それでもやはり意識的に登録をして目を通すようにしています。

 

複数の物を見ていると、読みやすいもの読みにくいもの、そもそも読む気すら起こらないもの、ついつい最後まで読んでしまうもの、リンクをクリックしたいと思うデザイン等々、少なからず提供を成功させる上で必要な設計が見えてきます。

 

やはりこれも自分が提供側に立つ場面があるので、いつでも適切な業務を行う為に必要だと思っています。

 

BTSやNiziU聴いてみたり。笑

最後にイージーな話を。笑

個人的な趣向でいえば、商業的な音楽をあまり好まないですし、性格的に天邪鬼なところもあるので、意識的にしておかないと私の場合は流行っているものを全スルーしてしまうフシがあります...。

 

で、例えばのBTSやNiziUです。

 

NiziUに関しては完成した楽曲やビジュアル、映像以上に、そのプロセスに肝がある事かと思ってはいるのですが、スミマセン。肝心のHuluでの番組は見れていません...。

楽曲やパフォーマンスなどについては、嘘を言っても仕方がないので正直に言いますが、あんまりピンとはきませんでした。(ファンの方ゴメンナサイ...。)

かつての少女時代やKARAは好みの範疇外ながらそこそこピンときたのですが、これはNiziUに問題があるのではなく、私が老いた証左でしょう。

 

これを自分で認識する事に意味があると思ってわざわざ観ているので、「ピンと来なかった」ことが確認できる事に私としては意味があると思っています。

 

一方でBTSはめちゃくちゃピンときてしまいました。笑

普通に最高だと繰り返しMVを観てしまいました。

それはそれで「お、俺もまだまだ若いじゃん!」と無邪気に喜べるので、どちらに転んでも御の字という二段構え。笑

 

「鬼滅の刃」も同じ理由でアニメと漫画両方に挑戦しましたが、人気が出る理由は分かりやすくバッチリ理解できたのですが、私個人の趣向とは噛み合わずでした...。(ファンの人すみません...。)

 

ちなみに最も好きな漫画は「寄生獣」、最近読んだ漫画は「特攻の拓」という丸出しの昭和野郎なのでお許しを...。

 

最後に(まとめ)

はい。という訳で、今年9月には43歳を迎えてしまう否定しどころの無いパフェークトにおじさんな私なりの、涙ぐましい感性のアンチエイジングについて書いてみました。

 

加えていうと、Voicyのパーソナリティも試してみたいので2回ほど応募しているのですが、未だ選考に通りませんので誰か「この八木橋ってヤツ、結構やるっすよ!」とかVoicyの中の人に伝えておいてください。涙

 

あと、クラブハウスも未だ誰からも招待されておらず、SNSのタイムラインにズラリと並んだクラブハウスの画像を見る都度、この歳になって初めて「クラスでハブられた子ってこういう気持ちなのかな...。」という学びすら得てしまいました。

 

そう考えてみると、招待されなくても学びがあったと思えるのですから、私ってばお得な考え方をしていますよね。笑

 

ではまた明日◎ 

追記:コレを読んだお友達がクラブハウス招待してくれました。涙

TwitterやInstagram同様、「tinyrecords」で出てくると思うので是非フォローください◎

にほんブログ村 音楽ブログへ

 

※今後新たにスタートしていきたい企画やサービス、情報もあるので、以下のLINE@やTwitterのフォローもお願いします◎