インスタグラム運用・攻略関連の記事シリーズを今日もひとつ。
直近の以下2つの記事は、運用にあたっての大前提的な考え方についてでしたので、今回はより具体的に、「ハッシュタグの使い方」について、私の知りうる知識や、それらを実用した肌感などを共有できればと思います。
【目次】
Instagram(インスタグラム )ハッシュタグの効果的な使い方
ハッシュタグの有効性
まず、この記事の前提としては、インスタグラム運用において、リーチ数やフォロワー数の増加を目的とした場合のハッシュタグ活用方法になります。
私のインスタグラムアカウントは本格運用からは5ヶ月ほどが経過しまして、現在4,800フォロワーほどになります。
なので、おおよそ1ヶ月あたり、1,000フォロワー増加というペースになります。
私の場合はメンズファッション系のスタイリングを掲載するアカウントになりますが、このフォロワー増加ペースの理由は、私が他人より格段にオシャレだとか知識があるとか、写真撮影スキルが高いとか、もちろん顔やスタイルが抜群という事ではありません。
以前、「アルゴリズムをハックしました」という記事も書いた通りで、42歳のおじさんのオシャレアカウントという、見る人によっては(というか自分にとっても。苦笑)地獄のようなアカウントとさえ感じるでしょうが、そんなおじさんオシャレグラムでも運用次第で結果が大きく異なります。苦笑
今回の記事では長くなり過ぎるので触れませんが(また別途書きます)、投稿する写真そのものに関するポイントや、プロフィール画面の作り方、アルゴリズムそのものへの考え方など、いくつか工夫やトライ&エラーを試した点もあり、それらにもフォロワー増加の要因はありますが、ハッシュタグの工夫による効果は特に大きいと感じています。
インスタグラムには「インサイト」というアナリティクス表示機能があり、リーチ数やインプレッション数、保存数、投稿からプロフィールへアクセスされた数、アカウントのフォロワーの増減数など、細かく自身の運用アカウントの状況を数字で見ることができます。
インサイトでは、ハッシュタグからの流入数も見ることができ、データから見てもハッシュタグの活用に意識を強めてからは、大幅にリーチ数やフォロワー増加ペースが増えました。
ハッシュタグは30個まで使用可能
では、具体的なハッシュタグの活用方法に話を進めます。
インスタグラムは一投稿あたり、30個までのハッシュタグを付けることができます。
これは前回書いた「ハッシュタグをつけないプライドVSフォロワーを増やすプライド」でも触れた通り、基本的には30個マックスまで使う事をオススメします。
理由は、30個マックスまで使うメリットはあっても、デメリットは「フォロワー増やすのに必死なヤツと思われてなんだか照れる。」くらいしかないからです。
ただし、これはそういったインスタ側からのアナウンスやなんらかのエビデンスがある訳ではありませんが、投稿と無関係なハッシュタグを付ける事は、デメリットがあると多くのインフルエンサーやSNSマーケターからは言われています。
例えば、男性の洋服の写真をアップしているのに、「#美少女」みたいなハッシュタグはそもそも性別が違いますし投稿された写真が美少女ではない事は明白です。
こういった投稿内容と関連性のないハッシュタグを付けると、その投稿の表示優先度合いを大幅に引き下げられる場合があるという訳です。
(これも以前書いた「インスタグラムにとって有益なアカウント・投稿だと思ってもらう」という考え方に基づいていますね。)
ハッシュタグの選び方は?トップ表示が全て?
ここが本題ですね。
まず結論だけを先にいうと、
「身の丈にあったハッシュタグを。」
これに尽きるかなと思っています。
インスタグラムのハッシュタグは「トップ」、「最近」というタブで2つに分けて表示・閲覧されます。
「トップ」はいわゆる人気投稿、「最近」は投稿順の表示になります。
そして、ハッシュタグからの流入のほとんどは、「トップ」に表示されたハッシュタグからになります。
そのため、【ハッシュタグの攻略=トップ表示にどれだけ載るか】と考えても大きく間違いはないと思います。
では、「じゃあトップ表示に乗るにはどうしたら良いの?」という話に進みます。
ハッシュタグをクリック、もしくは検索すると、そのハッシュタグが使われた数も表示されます。
多いものであれば数千万、英語のハッシュタグも含めると場合によっては億単位で利用されるハッシュタグも存在します。
仮に100万回投稿されているハッシュタグを、100フォロワーのアカウントが使用したとして、このハッシュタグでトップ表示に入るのは困難です。
分かりやすくドラゴンボールに例えるのなら、フリーザにヤムチャが戦いを挑むようなものです。
最初は欲張らずに、ヤムチャでも勝てそうな相手を選ぶ必要があります。
但しこの「トップ」表示、イイね!数やリーチ数、保存数など、何か特定の数字が多いもの順に表示しているという訳でもなく、ある意味これが厄介でもあるのですが、反面ヤムチャ時代でもジャイアントキリングもない事はないので、大きなハッシュタグをワンチャン狙いで少量使うのはアリだとは思います。
私の場合の具体例で言うと、数百万というセル級のハッシュタグでも稀にトップ表示される事もありますし、なので30個のハッシュタグのうち、3〜5個程度は万馬券のつもりで使ったりもしています。
ハッシュタグ選定の上で具体的な目安となる数字は、そういったジャイキリや万馬券もあったりで、条件が不安定なので明言は誰にもできない部分があるのですが、【自分のフォロワー数と同等程度〜10倍・20倍程度】が適切とする声も多いですし、私も運用していてそのくらいが適当かと感じています。
さらに細かく言うと、ハッシュタグとして使っている単語の類似性も意識する方が良いとも言われています。
例えば私の場合であれば、#ユニクロ というハッシュタグは200万以上使われているのでなかなかトップ表示はしてもらいにくいのですが、#ユニクロコーデ #ユニクロ購入品 といったハッシュタグは数万〜10数万程度だったりするので、トップ表示確率は高くなります。
ですが、#ユニクロ もこの場合には使っています。
理由は、同単語を使ったハッシュタグを複数活用すると、インスタグラム側に「この投稿はユニクロに関係した投稿である可能性が高い」と判断してもらいやすくなるとも考えられているためです。
これはGoogleのSEO対策とも共通する考え方ですし、多かれ少なかれ私もそのようなジャッジはしているのではないかと考えています。
「3つ程度」は同単語を使うのが適切ではないかという考察が多く目につくので、今の所は私も3つ程度は単語がダブるような意識でハッシュタグを選んでいます。
前回投稿からハッシュタグをそのままコピペは避けるべき?
身の丈にあったハッシュタグとの考え方は理解したとして、
「30個もハッシュタグを毎回考えて打ち込むのは面倒だな...。」
と、前回や過去投稿で使った30個をそのままコピペして流用したくもなるかと思います。
これについても、避けるべきだとの声は非常に多く見受けられます。
インスタグラムは他のSNSに比べ、スパムアカウントなど、不正なアカウントへの対処が非常に厳しい印象・実感があります。
例えば、これは前回記事で愚痴りましたが、イイね!を一定数以上押すと簡単にアカウントをロックされたり制限をかけられたりもしてしまいます。
インスタ側の言い分としては、「人間が手作業で押したイイね!にしては、数が多いとか押す速度が早い」などと判断しているとも聞いています。
(私の愚痴としては、「フォローしている人の投稿にイイね!を普通に押しているだけなんすけど...。」という不満があるのですけどね。)
同様に、毎回同じハッシュタグを使った投稿をしていると「このアカウント怪しいな。」と判断され、一定期間なのかその投稿のみなのかは分かりませんが、シャドーバン的にハッシュタグ表示から消されてしまう場合があるそうです。
先述した通り、トップ表示は特定のエンゲージメント数が高ければ必ず載るという物ではないものの、「この投稿より明らかにこっちの投稿の方がエンゲージメントが高いのに、数字の少ない投稿の方だけがトップ表示されている。」という事は度々あるので、もしかしたらこれは近いタイミングで同じハッシュタグの羅列をした為に、表示順位づけを引き下げられたのではないかとも推測しています。
私の場合は、という推測・仮説も立てたりしているので、ベースは過去投稿からコピペはしていますが、10個前後は投稿内容に応じて添削しています。
インスタでもバズりは存在する?
トップ表示にどれだけ載るかがハッシュタグ攻略とイコールであるとは書きましたが、よほどの大きなハッシュタグで無い限り、トップ表示されただけではリーチ数やましてやフォロワー数が急増したりする事はありません。
インスタグラムはTwitterのような投稿の拡散性もありませんし、YouTubeの"急上昇"のような全ユーザー共通のランキングやピックアップ表示もありません。
(最近は「旬の話題」という共通表示のタブが増えましたが、なかなか自分の投稿内容にマッチするハッシュタグが選ばれたりもしないので、現状はあまり実用的では無いかと思っています。)
しかしながら、一応、インスタグラム内にもバズと呼べるような状況もなくはありません。
「ハッシュタグのトップ表示に複数掲載される」という状況です。
これも明言や断定は誰にもできないので、予測や考察に過ぎない話にはなってしまいますが、複数のトップ表示を取れると、より大きなハッシュタグへの掲載確率が上がるとも言われています。
例えば1万投稿程度のハッシュタグであっても、同程度のハッシュタグで複数トップ表示をされると、より大きなハッシュタグへのトップ表示がされやすくなるという話です。
私も普段は一投稿あたり、ハッシュタグからの流入は1000程度なのですが、時折この数字が数十万に跳ね上がる事があります。
先ほど書いた通り、使っているハッシュタグは10個前後ほどしか書き換えてはいないので、考えられる理由は普段より多くのトップ表示をされたという他ありません。
なので、やはりフォロワー数の少ないヤムチャな時代なほど、規模の小さなハッシュタグ狙いでトップ表示を狙いにいく事が、ハッシュタグの効果的な運用と言えます。
最も重要なエンゲージメントは保存数
インスタグラム内で自分のアカウントや投稿を発見してもらう手段は、ハッシュタグかアカウントがおすすめ表示される以外に基本的にはありません。
先ほど、
「特定のエンゲージメント数のカウントでトップ表示を選定している訳では無い」
と書きましたが、おそらく最もインスタグラム内での表示優先付けに影響すると言われているのが、投稿の被保存数です。
この話を最初に知った時は、「保存なんてあるの?使ったことも聞いたことも無いな...。」と思ったのですが、みなさんは知っていましたかね...?
投稿の写真右下にしおりのような形のアイコンがあるのですが、これをタップすると「お気に入り」的にブックマークできる機能です。
この数字がインスタグラムではことさら重要視されているという考え方が通説となっており、トップ表示にもおそらく大きく影響していると考える事ができます。
これは、"はてブ砲"と呼ばれるはてなブックマーク数に紐付くバズに似ているように思っています。
はてブ砲の場合、記事投稿から60分以内に3つ以上のブックマークが付くと、バズりやすくなると良く言われていますし、実際に私も何度かはてブ砲でPV数が激増したこともありました。
これは私独自の予測や仮説でしかありませんが、インスタグラムの保存においても、はてブ砲のように一定の時間内に保存された数が、トップ表示の優先度に大きく影響しているのではないかと考えています。
ここでも一応実例を挙げますと、私の場合、通常は一投稿に対しては5程度の保存しかつきません。しかし、多い時には50や60もの保存が付いている事があります。
当然そういった投稿のリーチ数は数十万単位になっていたりもします。
なので実感としても、保存数がトップ表示に大きく影響する感覚は持っていますが、はてなブックマーク同様、保存してもらえるかどうかは投稿に魅力があるか否かというある種どうしようもない部分があるので、「どんな投稿の時に多く保存が付いたか」を都度チェックして、多く付いた投稿を参考に次の投稿を考える程度しかやりようはないかもしれませんね。
最後に(まとめ)
ハッシュタグについてだけでも、すでに6,000文字近い長文になってしまいました...。
特に重要なポイントをまとめると、
- 身の丈にあったハッシュタグの選定
- 保存数を意識したトライ&エラー
といった所でしょうか。
SEO知識がある方は考えやすいかと思いますが、やはり結局は「インスタグラムにとって有益な投稿・ユーザーであると思わせる」に帰結するとも言えるでしょう。
投稿された写真の内容は、まだクローラーやAIのみでは識別できない部分が多いと思われますので、ハッシュタグは「どんな投稿かをユーザーだけでなく、インスタ側に知らせる為のサイン」とも考える事ができます。
ビジネス転用を視野にインスタ運用をする場合にはもちろん、趣味で楽しむにしても多くのユーザーに閲覧された方がより楽しめたりもすると思いますので、今回の記事をハッシュタグの使い方の参考にしていただけたら幸いです◎
おじさんはここまでロジカルに考えて投稿しないとなかなか険しさのあるインスタグラムですが、可愛らしい美少女ともなれば、自撮り写真に #なになにと繋がりたい みたいなハッシュタグを2,3個つけた投稿をちょっとしただけで数万フォロワーとかいったりしているので、「可愛いってやっぱり正義だよなぁ...。」と思い知らされもしましたけどね...。涙
ではまた◎
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