TINY MUSIC LIFE

音楽を仕事にする方法やビジネス論、考察や小ネタなどをお届けする音楽情報ワンパーソンメディア。by TINY RECORDS八木橋一寛

COUNTDOWN JAPAN 20/21が中止、フジロック開催に向けた年越しキックオフイベントは無観客に

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楽フェス好きにとっては手強いニュースが続きましたね...。

 

すっかり年末の恒例行事となっているCDJことCOUNTDOWN JAPAN 20/21が中止に。

来年のフジロック開催に向けた年越しキックオフイベント「KEEP ON FUJI ROCKIN' II」が有観客予定から無観客の生配信に変更に。

この2つのニュースが同日立て続けにアナウンスされました。

 

理由はいずれも現在の新型コロナウイルスの感染者数の急増を考慮しての事となっています。

特にCDJの中止に関しては、開催規模も大きく、毎年参加を楽しみにしている方も非常に多いので、この中止はトピックとしてとても大きなものです。

 

開催地は幕張メッセで12月27日(日), 29日(火), 30日(水), 31日(木)の4日間で、収容人数をおよそ半分にした上で、既に全日程ソールドアウトとなっていました。

夏以降、有観客開催に再開の兆しがあっただけに、なかなかにシビれます。

 

「KEEP ON FUJI ROCKIN' II」の方は、12月31日に東京ガーデンシアターで年越しオールナイトイベントとして開催予定でしたが、有観客は中止となり全て払い戻しに。

生配信のみでの開催に変更となりました。

 

このブログでも度々そう書いていましたが、私個人の見立てとしては新型コロナ感染拡大発生当初から一貫して「2020年内に有観客で大型フェスを行うのは難しいだろう。」というものではありましたが、その後いくつか有観客で開催を行ったフェスもあったので、予想に(良い意味で)反して、再開が早まる可能性も同時に感じてもいました。

 

そんな中での今年の締めくくりとなるはずだったCDJの中止です。

「KEEP ON FUJI ROCKIN' II」自体は規模としてはそれほど大きなイベントではありませんが、フジロックの来年の開催と紐付けたコンテンツだったので、注目度や影響力としては開催規模以上のものがあったはずです。

 

率直に、

「結局2020年は有観客での音楽イベントの再開という意味では、大きな進捗は無かった。」

感想としてはこれに尽きます。

 

やれてキャパ半分、もしくは中止という二択状態から脱するにはまだまだ時間を要すると思われ、客観的に予想をすれば来年の夏フェスですらかなり可能性は薄いように思っています。

 

来年の大型フェス再開は、オリンピックの開催有無に大きく影響されるはずです。

オリンピックの開催があった場合には、音楽フェス開催への制限内容はそれに倣った物になっていくでしょうし、批判や自粛の声も「オリンピックはやってるし。」と弱まるでしょう。

反面、開催があれば会場やインフラ周りの備品をオリンピックに一定数取られて物理的に開催ができなくなるタイミングも生まれますが、だとしてもエンタメイベント業界的には開催されるメリットが大きく上回ると思われます。

 

如何せん、夏フェス以上に開催への風向きが厳しいオリンピックなので、兆しがオリンピック依存になってしまうのは希望としては弱いですし、正直、現実的な私の予想としては来年も満足な形で大型音楽イベントを開催する事はできないであろうと思ってはいます。

 

そんな予想は外れてくれる事を期待しつつ、今回は「COUNTDOWN JAPANという国内有数のビッグフェスが中止になった。」という事実をご存知ない方にも情報としてご認識頂ければというご報告的お話でした。

 

ではまた明日◎

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