TINY MUSIC LIFE

音楽を仕事にする方法やビジネス論、考察や小ネタなどをお届けする音楽情報ワンパーソンメディア。by TINY RECORDS八木橋一寛

音楽(サントラ)が最高なオススメ海外映画6選。

CMやラジオ、友人からのオススメやプレイリスト。

新しいアーティストを好きになるきっかけになったりします。

 

ライブに行ったり、サブスクやCDで音楽を聴く。

音楽ファンの一般的な楽しみ方です。

 

映画はどうでしょう?

 

劇中で流れていた曲を好きになったり、逆に音楽によってその映画を一層素晴らしいものに感じる事ってとても多くあると思います。

 

レコード店などに行けば、”サウンドトラック”のコーナーも必ずあります。

ファッションと音楽が切り離せないように、映画と音楽もとても親和性が高いカルチャーです。

 

音楽をより楽しむ大きなきっかけのひとつだと思います。

  

という訳で今回は、音楽が最高だと感じた映画を6本、紹介させていただきます。

 

私自身、生粋の洋楽好きで、その中でもインディーロック好きです。

なので、ここでは洋画を取り上げますが、そのほとんどがロック寄りな音楽中心になるかと思いますので、「あの映画がないぞ!」と思われるかもしれませんが、ご容赦ください笑。 

 

 

500日のサマー

 

(500)日のサマー [DVD]

500 Days of Summer [CD]

上映年: 2009年

監督: マーク・ウェブ

出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット、ズーイー・デシャネル他

製作国:アメリカ

サウンドトラック収録アーティスト:ザ・スミス、ダヴズ、ブラック・リップス、ウルフマザー、ファイスト、マムラ他

トムとサマーの出会いからの500日間を描いた、いわゆるロマンス映画です。
 
出会いのシーンでは、トムのヘッドフォンから漏れる音楽を聞いたサマーが、「好きなバンドよ」、「私もザ・スミスが好き」と声をかけます。
この時点で、音楽ファンとしてはグッと来るものがあります笑。
 
他にもカラオケではトムがピクシーズを熱唱するシーンがあったり、音楽好きをくすぐるポイントが随所に散りばめられています。
特にダブズの「There Goes The Fear」(超名曲!)の使われるシーンと曲の相性の良さときたら...。
 
当時、音楽メインで映画館に足を運んだ人も多いくらい、良質な楽曲が詰まった映画だと思います。
ストーリー自体も甘酸っぱくて最高に面白いです。(動きの多い派手な映画が好きな方には退屈かもしれませんが。。)

 

トレインスポッティング

トレインスポッティング [DVD]

トレインスポッティング サウンドトラック [CD]

上映年: 1996年

監督: ダニー・ボイル

出演:ユアン・マクレガー、ロバート・カーライル他

製作国:イギリス

サウンドトラック収録アーティスト:イギー・ポップ、ニューオーダー、アンダーワールド、ルー・リード、プライマル・スクリーム、ブラー、パルプ、スリーパー他

ヘロイン中毒のレントンとその仲間(ほとんどヘロイン中毒です苦笑)の薬物中毒からの脱却と、その為に起こる出来事を描いたアウトローな青春映画。(R-15指定)
主人公レントン役のユアン・マクレガーはこの作品で一気にスターダムに駆け上がりました。
ファッション性も非常に高く、当時はファッション誌でも度々取り上げられ、日本でも大ヒットとなりました。
確か私も今は渋谷WWWとなっている、シネマライズまで観に行った記憶があります。
 
そして、この映画で何より注目されたのが劇中の音楽。
象徴的に使われたイギー・ポップの「ラスト・フォー・ライフ」や、ルー・リードの「パーフェクト・デイ」、アンダーワールドの「ボーン・スリッピー」等々、とにかく各シーンの音楽のハマりが素晴らしく、サントラも大ヒットとなりました。
 
こういったリアリティある映画には珍しく、テンポ良くストーリーが展開していくので、とても観やすい映画だとも思います。

 

キッズ

KIDS HDリマスター [DVD]

キッズ サウンドトラック [CD]

上映年: 1995年

監督: ラリー・クラーク

出演:レオ・フィッツパトリック、ジャスティン・ピアース、クロエ・セヴィニー他

製作国:アメリカ

サウンドトラック収録アーティスト:ダニエル・ジョンストン、フォーク・インプロージョン、セバドー他

写真家ラリー・クラークの映画監督デビュー作。クロエ・セヴィニーも本作がデビュー作で注目を集めました。
NYを舞台に、HIVに感染してしまった少女や、ドラッグを乱用するスケーターの少年達の1日をドキュメンタリータッチで描いています。
 
私が高校生の頃に公開されたのですが、学校をサボって映画館に観に行った思い出と思い入れの深い作品でもあります。その内容への大きなショックと、映像やアートワークの芸術性にとても影響を受けました。
この映画を観ていたので、そのすぐ後に公開され大ヒットとなった「トレインスポッティング」のインパクトをあまり感じられませんでした苦笑。
 
音楽はルー・バーロウが担当しており、自身のフォーク・インプロージョンを中心にSSW的な楽曲が中心に使われています。
「トレインスポッティング」ほどの派手さはありませんが、ユースカルチャーに興味がある人なら観て損はないと思います。

 

アバウト・ア・ボーイ

アバウト・ア・ボーイ [DVD]

About A Boy [CD]

上映年: 2002年

監督: クリス・ワイツ、ポール・ワイツ

出演:ヒュー・グラント、ニコラス・ホルト他

製作国:イギリス

サウンドトラック収録アーティスト:バッドリー・ドローン・ボーイ

ニック・ホーンビィの同名小説の映画化。
音楽への造詣の深いニック・ホーンビィらしく、カート・コバーンの名やレコード店主など、音楽好きにはとっつきやすさもある、ヒューグラントの名演が光るヒューマンドラマ。
 
音楽はバッドリー・ドローン・ボーイが担当しており、ストーリーに通底する哀愁や切なさを完全に表現しきっています。
 中でも「SILENT SIGH」の楽曲の素晴らしさと、シーンとのシンクロ率の高さときたら。
同じくニック・ホーンビィ原作の「ハイ・フィデリティ」も内容、音楽共にオススメです。

 

 

ヴァージン・スーサイズ

ヴァージン スーサイズ [DVD]

Virgin Suicides [CD]

上映年: 1999年

監督: ソフィア・コッポラ

出演:ジェームズ・ウッズ、キャスリーン・ターナー他

製作国:アメリカ

サウンドトラック収録アーティスト:トッド・ラングレン、スローン、エール、ギルバート・オサリバン、アル・グリーン他

ファッションブランド「ミルクフェド」でも知られるソフィア・コッポラ初監督作品。
 
70年代のミシガン州を舞台に、少年たちの憧れであった5人姉妹が次々と自殺してしまう切ない話ではありますが、それだけではない幻想的で不思議な空気感があります。
ガールズ・カルチャーを体現した側面もあり、公開当時はファッション層の女性を中心に、話題となりました。
 
モダン・パワーポップの大名曲、スローンの「Everything You've Done Wrong」やフランスのエール等々、選曲センスも抜群に良いです。
ソフィア・コッポラの次作「ロスト・イン・トランスレーション」では、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのケヴィン・シールズが音楽を担当しており、こちらも見逃せません。

 

 

パルプフィクション

パルプ・フィクション [DVD]

パルプ・フィクション ― オリジナル・サウンドトラック

上映年: 1994年

監督: クエンティン・タランティーノ

出演:ジョン・トラボルタ、サミュエル・L・ジャクソン、ユマ・サーマン、ブルース・ウィリス他

製作国:アメリカ

サウンドトラック収録アーティスト:クール&ザ・ギャング、チャック・ベリー、ダスティ・スプリングフィールド、アル・グリーン他

言わずと知れたタランティーノ監督による大ヒット映画。ほとんどの方が既に観たことがあるかとは思いましたがそれでもやはり外せません。

なんと言ってもこの映画で音楽となれば、テーマ曲とも言えるディック・デイルのギターによる「ミザルー」が象徴的です。
 
他にも、印象に残るダンスシーンでのチャック・ベリー「ユー・ネヴァー・キャン・テル」や、ダスティ・スプリングフィールドの「プリチャー・マン」も名曲です。
 
余談でしかないですが、トラボルタの指をめっちゃ開くタバコの吸い方、友達とよくマネしました笑。

 

まとめ

劇中の選曲が印象に残った映画で、思いつくものを選んでみました。

なので、あとで見返したら「忘れてた。。!」という映画も出てくると思います。

それでも、今回「パッと思いついた」ということは、それだけ印象深かったという事だと思うので、悔いはありません笑。

 

意図せず、選んだ6本のどれもが10代〜20代前半に観た映画だったので、思い出補正はかかってしまっているかもしれませんが。。。

 

今度は、「音楽映画」くくりで選んでみようかなと思います。

※オススメ音楽映画6選も書きました◎

 

では、また◎


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