TINY MUSIC LIFE

音楽を仕事にする方法やビジネス論、考察や小ネタなどをお届けする音楽情報ワンパーソンメディア。by TINY RECORDS八木橋一寛

アーティスト(バンド)のツアー・ポスター収集のすすめ

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源を聴いたり、ライブに行ったり、原理的な楽しみ方の他にもいくつか音楽を楽しむ方法はあります。

 

過去にこのブログでも書いた、バンドTシャツやモッズコートなどのファッションから音楽を楽しむ事もそのひとつかと思います。 

例えば、私の場合は30歳くらいまで強めの収集癖を持っていて、いくつか音楽にまつわる物をコレクションのように集めていました。

アナログレコードやバンドTシャツ、ステッカーや缶バッジ等々、特に使用するでもなく自宅に大量にそれらをストックしていました。

 

えらいもので歳を取ってきたからか、所有欲や物欲は減退している部分もあったり、置き場に困るという事もあり、近年は努めて物を買わないようにはしているのですが、唯一「それでも買いたいな。」と思っているのがアーティスト(ツアー)ポスターです。

 

今回は、

「音楽をより楽しんだり、コレクションする対象としてポスターはおすすめですよ。」

というゆる記事を書いていきたいと思います。(コロナに関係ない楽しい事をできれば書きたいですからね、、、。)

 

 

アーティスト(ツアー)ポスター収集のきっかけ

元々、ライブやツアーのフライヤーで好きなアーティストや気に入ったデザインのものがあれば、もらってきてファイリングするような事をしていたのですが、ポスターはサイズ的にかさばるという事もあり特に集めてはいませんでした。

 

10代などかなり若い頃には部屋に好きなアーティストのポスターを直張りしまくったりはしたのですが(ザ・ブルーハーツとか貼ってましたね◎)、ある時期から「部屋の景観を損ねる」という意識の高い理由でポスターを部屋に貼るのは長らく控えていました。

 

ですが、現在41歳という良い歳になっている私の自室には、何枚ものアーティスト、バンドのポスターが鎮座しています。

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左から、WEEZER、NEW ORDER、BECK、PIXIESという4枚。

 

いずれも2015年の「SXSW」というテキサス州オースティンで毎年開催されている音楽・映画・インタラクティブの世界最大規模のフェスティバル&見本市で購入したもの。

 

このSXSWは、町中のライブハウスやバーなどでライブイベントが行われるサーキットフェスの原型のような音楽フェスとしての側面だけでなく、上述のように映画やインタラクティブなど音楽ライブ以外にも様々な展示やアトラクショション、販売が行われています。

 

日本でいうとさいたまスーパーアリーナや幕張メッセのようなコンベンションセンターという大きなホールがメインスペースとなっているのですが、ここでミュージック系のポスターの蚤の市のようなエリアが展開されていました。

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この写真や最初の写真からだけでも伝わるかと思いますが、ジャパンツアーなどで展開されているポスターやアートワークとは全く異なるデザインであることがお分りいただけるかなと思います。

 

コンサートプロモーター時代に当時の同僚と2人で行ったのですが、お互いインディー/オルタナ大好きっ子だった為、テンション爆上がりで場内を駆け回りました。

 

音楽ライブも毎日そこかしこで行われているので、観るべきものは無限にある中で、2度もこのエリアを観に行ってしまった程のアガりっぷりでした。

 

「日本でのツアーでもこのくらいデザイン頑張ってくれれば良いのに。。。」

という気持ちを禁じえませんが、そうもいかない理由もあるのです。

 

海外のアーティストが来日公演を行う場合、そのツアーのポスターやフライヤーの作成は招聘をした日本のプロモーター側で行います。

 

アーティスト側指定のツアーアートワークやアーティスト素材を国内のプロモーターが受け取り、それを元にローカライズ(日本語表記や日程・会場を入れる等)を行い、アーティスト側に最終チェックを入れてもらったのちに、晴れて使用という流れになります。

当然プロモーター側で自由にデザインを施して良いわけではありません。

 

使用可能素材としてアーティスト写真や最新音源のアートワークしか届かない場合もありますし、ツアーアートワークも大規模なツアーになる程に各国で展開される事を意識したデザインになる傾向があります。

 

その為、ジャパンツアーで展開されるポスターやフライヤーは"置きにいった"ような面白みに欠けるデザインがどうしても大半になってしまうのです。

加えて、日本の場合、アーティストを説明する為のキャッチ文や注意事項を多く記載する必要があるという事もデザイン面ではマイナスに作用しているように思います。

 

対して、ここまでで挙げた2枚の写真の場合、現地でのローカルな公演のポスターの為、自由度が非常に高いデザインにすることが可能と言えるかもしれません。

 

そんな訳で、完全にこれらのポスターにヤラレ、すっかりアーティストのツアーポスターに興味を惹かれるようになりました。

 

アーティスト(ツアー)ポスターの魅力について

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※こちらもSXSWで購入したGOD SPEED YOU BLACK EMPERORのポスター(ナンバリング入り)

 

ツアーTシャツやツアーグッズには、「その公演に行った。」というお土産や記念品としての要素も多分に含まれているかと思います。

ポスターについてもツアーグッズとして会場で販売されている事もあります。

 

しかしながら、個人的にはポスターについてはお土産や記念品要素は全く求めていません。

インテリア的に部屋に飾る事を考えているので、デザインそのものが気にいるか否かだけで選んでいます。(もちろん、好きなアーティストである事は前提に。)

 

これも好みの話になりますが、意識した訳ではないのですが、アーティストの写真が使われている物も一枚も飾っていません。

MVもそうなのですが、メッセージや芸術性に関心があるだけなので、アーティスト本人の"絵"って特に観たくならないのですよね。。。

 

で、魅力や良いところ。

"手頃な価格でアートを楽しめる"という一点に尽きると思っています。

ポスターにも希少価値の高いレアな物も存在はしますが、基本的には2000円もあれば購入可能です。

 

勿論、無限に資金があれば、ポスターではなくオリジナルの原画や作品を部屋に置きたいなぁとは憧れますが、それこそレコードのレア盤どころの金額ではありません。。。

 

若き日は壁に直貼りしたりしていましたが、最初の写真のように、ちょっとしたフレームに入れるだけでも随分ちゃんとした作品にも見えるという事にも気が付きましたし、手軽にアート作品を愛でる事ができて、しかもそれが好きなバンドの物という2度美味しいツアー・ポスターにお熱になったという訳でした。

 

その他所有品のご紹介

最初の写真の4枚が結局のところ一番のお気に入りなのですが、他にも数点お気に入りの物を。

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こちらは戴き物なのですが、ジャズ・ギタリスト、「パット・メセニー」の物で、これもナンバリング入り。サインも入ってますね。

合うフレームがなかったので、玄関に直貼りしちゃっています。汗

 

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こちらはフランスのギターロックバンド、「TAHITI 80」のジャパン・ツアーの物。

これも直貼りしちゃっていますが、部屋に転がっていたので撮影用にここに貼っただけなので。。。

 

前職で招聘していた公演ポスターで、いくらでも余ったものはもらえはしましたが、キリが無いですし全くポスターをもらう事はありませんでした。

が、タヒチ80のこの『パズル』のアートワークは好きだったので珍しくもらって帰った1枚です。

 

こちらは最初の写真にもあるニューオーダーのもの。

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特に気に入っている1枚で、SXSWではデザイナーはKii Arens(キイ・アレンス)のコーナーでは↓のポストカードを無料でもらえたので額装して飾ってみました。

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最後に

他にも色々とポスターは眠っているのですが、筒に入れて押入れにしまっているもので、今回はこの辺で。

 

レコードやCDなどパッケージで音楽作品を手に入れる時代では無くなってしまった分、ポスターでアーティストのアートワークを楽しむという意味でも音楽ファンには悪く無い趣味や楽しみ方になるかと思い、今回はアーティストのツアーポスターについて触れてみました。

 

国内でも並行輸入などで販売しているオンラインショップなどもあるので、興味ある方は是非探してみてください。

 

※レコードジャケットを飾るのも悪くないと思いますので、そんな方には以下の記事もご覧いただけたらと◎

 

写真が多過ぎて長編になりそうな予感の為、後回しにしているSXSWについても、そろそろ書こうと思っています。

 

ではまた◎ 

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