TINY MUSIC LIFE

音楽を仕事にする方法やビジネス論、考察や小ネタなどをお届けする音楽情報ワンパーソンメディア。by TINY RECORDS八木橋一寛

【オンラインショップオープンへの道① 】バンドTシャツ専門古着屋を作るまで

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は、古着のバンドTシャツ専門のオンラインショップを始めようと思っています。

 

既に仕入れなどは粛々と水面下でやっていたのですが、このブログは音楽業界で働きたい、働いている人に向けた情報共有・発信を思って始めていたもの。

 

延いては、やりたい事や達成したい目標がある方に、何か一つでも参考になる部分が作れたらという想いもあります。

 

であれば、バンドTシャツのオンラインショップは音楽業界の仕事では無いにせよ、

「そのプロセスもブログに書いた方が良いのでは?」

と思うに至りました。

 

というわけで、今後このブログの方でオープンするまでの間、その様子などを公開・共有していきたいと思います。

 

特に、「オンラインショップをやりたいと思っている人には直接的な参考になってくれると良いな。」という気持ちを込めて、極力オープンに書いていくので、どうぞお付き合いくださいませ。

 

 

始めようと思ったきっかけ 

溜まりに溜まったバンドTの身内向けフリマ販売

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音楽やファッションに強い関心を持った20数年前から、Tシャツの持つメッセージ性が好きで、バンドTシャツやアート系のプリントTシャツ、企業ロゴTシャツなど、やたらとTシャツを買っていました。

 

特にバンドTシャツは、買ってもあまり着る事が無いと分かっていても、好きなバンドのライブだったりすると、お土産買いというかお祝い買いをしてしまうので、溜まっていく一方。

 

コレクションしているという意識はないのですが、物をあまり捨てられない性分なので、自宅に溜まったTシャツは数百枚に及んでいました。

 

アナログレコードや書籍については9割くらいは実家に置かせてもらっているのですが、Tシャツに関しては大半を現在の住まいにストックしてある為、かなりのスペースが衣類に占拠されており、どうしたものかと困っていました。

 

普通の衣類は日常的に着るものばかりなので場所を取られても仕方がないですが、Tシャツに関しては数百枚も持っている必要は明らかにありません。。。

 

「捨てたくは無いけどなぁ。」

とそのやり場に困っていた中、

「バンドTであれば、ライブハウス界隈の友人・知人に欲しい人はいるかも。」

そう思いつきました。

 

早速、ライブハウスでのDJイベント内で、”バンドTフリマ”をやらせてもらう事に。

 

着ないとはいえ、それぞれ思い出や思い入れもあったりはするのですが、知っている人が買ってくれるのであれば、成仏感も高めです。

価格については、部屋をスッキリさせたいのでなるべくその数を減らしたいですし、買い手は知人なのでお金を取りたいわけでも無いですから300円or500円という低価格での投げ売りに。

 

2度ほどそのバンドTフリマをやったのですが、60枚くらい買っていただく事ができ、我が家のTシャツを置いていた棚も随分とスッキリしてくれました。

 

好きな事と得意な事を

その身内向けのフリマを終えた時点では、

「部屋もスッキリして、買ってくれた人も喜んでくれたようで良かった良かった。」

と完結していました。

 

では何故、古着のバンドTシャツのオンラインショップを始めたいのか?

というお話ですが、いくつかその理由があります。

 

私は現在フリーランスです。

副業や趣味的な活動を省いても、これまでアパレルの専門学校に通い、古着屋で働き、中古レコード屋で働き、レコード屋を開業し(オンラインショップ&実店舗)、ライブハウスで働き、コンサートプロモーターで働き、とアレコレしながら現在に至っています。

 

この経歴からもお察しの通り、

  • ファッションや古着が好きで、
  • 音楽やバンドが好きで、
  • 古物販売業をしており、
  • オンラインショップ運営もしていた

のです。

 

私はフリーランスというハイリスクな生き方をわざわざ選んでいます。(コロナショックで逆転してしまいそうな気もしますが。。。)

 

その一番の魅力は、”裁量権が全て自分1人で、即断でスピーディーに動ける事”だと考えています。

 

補足するなら、”楽しい事ややりたい事だけを選択して働ける事”でもあります。

 

フリーランスとしては、音楽関連の企画のコーディネートやライブハウスのブッキング業務、ライブ現場周りのお手伝い、原稿仕事、マネジメント会社のコンサル的な業務などが主な物になります。

 

まさに好きな事と得意な事だけを主体とした、自分の経験や能力をダイレクトに発揮できるやりがいのある仕事ばかりですし、ノーストレスで楽しく暮らしていました。

 

しかしながら、1点だけ引っ掛かりというか不安(?)も抱えていました。

 

現状の仕事の全ては、クライアント仕事なのです。

つまり、仕事を振ってくれる相手が無ければ仕事ができません。

例えば、その会社が潰れてしまえば私の仕事も無くなりますし、担当者が退職してしまえば継続して仕事の依頼をもらえる保証がありません。

 

これに気が付いた時に、

「ちょっとそれは問題だな。。。」

と思ったのです。

 

自分で言うのもイタイ奴だと思われそうですが、私はモチベーションの高さ(途切れなさ)と行動力だけでなんとか今までやってきたと自己分析しているのですが、正直に言うと7年半ほど勤めた前職を昨年6月に退職して以来、そんな私がちょっとひと休みしたいと初めて思ってしまい、そこからの1年弱くらいはかなりのんびりと過ごしてしまっていたのです。

 

「1年間はこのくらいの仕事のペースでリフレッシュしてから、本腰を入れて働こう!」

とか思いつつ、"クライアント仕事オンリーという問題" の解決方法については、かつてのレコード屋運営時代のように顧客に直接商品やサービスを販売する他ないかなと考えていました。

 

のんびりしながらも並行してこの事も考えながら過ごしていたのですが、資金力に乏しい個人事業主が商品を販売したり、ダイレクトに顧客から収益を上げる為には、その個人の認知度や訴求力が高いほどリスクヘッジしやすい(リクープラインを早めやすい)と思っていました。

 

収入の安定性もあり、経験としても得るものも多かった7年半ほどのいわゆる会社勤めでしたが、その中で最も(唯一?)私が失ったのが、この認知度や訴求力でした。

 

外に向けた発信や活動の一切をこの期間は経ってしまっていた為、これまでのレコード屋やDJ、イベント主催、メディア主催などで得た認知度と訴求力はゼロに近くなっていたので、非クライアント仕事への着手に二の足を踏んでしまい、後回しにしてしまっていたのです。

 

そんな中でのみんなのエネミー、憎っくきコロナショック。

 

複数のクライアントから異なる仕事を請ける事で、多少のリスクヘッジはしていたつもりでしたが、悪い事にそのどれもが最終的には"ライブ現場"に着地させるという仕事の作り方だったので、懸念していた以上に多くの仕事が停止してしまう事に。。。

 

以降はライブ会場を必要としない原稿仕事(ライター業)のウエイトを増やす事にはしていますが、とはいえこれもクライアント仕事。

 

コロナは憎っくきですが、それを言っていてもなんにもなりません。

 

フリーランスの最大の魅力と考えていたはずのスピード感を、自分への甘やかしで後回しにしてしまったツケが回ったのだと割り切って、”好きな事”、”出来る事”、"得意な事

"を振り返ってみました。

その末に浮かび上がった1つが、バンドTシャツのオンライン古着屋という訳です。

 

後押しになったのは、先に書いた身内向けのバンドTフリマの好評や、ファッショントレンドを見聞きして知ったバンドT(ロックT)ブームの兆候。

それも90年代のインディーロックという私の最も得意な分野が初めてこのバンドTブームの対象に入っているという朗報。

 

テンションが上がってうっかり韻を踏んでしまいましたが、そんな理由や経緯により、10数年ぶりにオンラインショップというものを始める事にしました。

 

以前書いた以下の記事も、実を言うと布石というかステマ(苦笑)でした。

 

あとがき

今回の記事では、理由と経緯についてだけなので、実際の準備やプロセスの様子は追って逐一ご報告していきたいと思います。

(これまで通りの記事更新がメインにはなるので、オンラインショップについての記事だけ追いたい方は更新したらTwitterで投稿するのでそちらをチェックしてください◎ 7/23に下北沢のライブハウスで出張買取り企画もやります◎)

 

資金を潤沢に使えるわけでもないので、販売サイトも以前のレコード屋時代のように独自構築ではなく既存のショッピングサイトサービスになると思いますし、他の仕事もあるのでオープン予定日ももしかしたらちょっとのんびりしたスケジュール感になってしまうかもしれません。(このブログ記事もタイトル書いてからアップするまでに2週間くらい経ってしまいましたので。。。)

 

多くの方にとっては特に役立たない事かもしれませんが、 

「一体、どうなってしまうのか!!??」

と、『ASAYAN』感覚で楽しんでもらえたら幸いです。  

 

ではまた◎ 

↓第2話はコチラ↓

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