TINY MUSIC LIFE

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カニエ・ウェストの大統領選立候補表明についての所感

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Photo: Andrew Harrer/Bloomberg via Getty Images

 

7月5日、Kanye West(カニエ・ウェスト)がTwitter上で、今年11月のアメリカ大統領選に立候補する意向を表明し話題となっています。

 

単に音楽アーティストや著名人の出馬であれば、特段ここで取り上げる事もなかったと思いますが、カニエ・ウェストというのがなかなかに興味深かったので情報の整理をしつつ、所感も交えて書いていきたいと思います。

 

 

意思表明・報道内容について

自身のTwitterアカウント上で以下の通りの投稿を行なっています。

これまでも幾度か大統領選出馬の意思は示していたものの、そのタイミングについては2024年と明かしていた為、このタイミングでの出馬表明はサプライズとして現在大きな話題となっています。

 

また、現大統領のトランプ氏について「英雄」と評した過去もあり、トランプ支持者という認識がされています。

 

この出馬表明を受けて、テスラ/スペースXのCEOイーロン・マスク氏も「全面的に支援」といった趣旨のコメントを投稿。

 

いくつかのニュースなどの報道によると、プロモーションや話題作りだという声や、トランプ氏の再当選を手助けする支援行動といった批判的な声も多く挙がっているとの事です。

 

カニエ・ウェストについて

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C) Dimitrios KambourisGetty Images

 

1977年生まれ、シカゴ出身の音楽アーティスト/プロデューサーで、2002年にオフホワイトのヴァージル・アブローとの出会い以降はファッションデザイナーとしての顔でも広く認知されています。

 

1990年代に音楽プロデューサーとしてのキャリアをスタートするものの、大きなヒットには恵まれず、2000年代に入りJay-Zに才能を見出されたことから大きくキャリアアップをする事になります。

 

プロデュース作のヒットによりトッププロデューサーとしての認知が広まると、2004年にはソロデビューを果たします。

 

グラミー3部門受賞や、米タイム誌「今日最も影響力の強い100人」に選出されるなど、一躍時代の寵児になりました。

 

2009年に入ると、ルイ・ヴィトンなど多くのハイブランドを有する世界最大のファッション企業、LVMHでのインターンシップや、ナイキと協業した「Nike Air Yeezy」を発表。

 

以降も様々なブランドとのコラボやデザイナー活動を重ね、ファッション・アイコンやインフルエンサーとしてシーンでの影響力を絶大な物としています。

 

音楽アーティストとしても20回を超えるグラミーの受賞を誇り、2010年代を象徴するアーティストの一人と言えるでしょう。

 

カニエ・ウェスト出馬による影響とは

このブログは音楽についてのブログですので、政治的思惑や思想については言及はしませんし、真意は本人にしか分かりませんのでここでは触れない事とします。

(少なくとも作品プロモーションの為という事は考え難いですよね。)

 

間違いなく、カニエはこの10年のファッションや音楽のカルチャーを作り牽引してきた存在だと思います。

 

SNSによるインフルエンサーマーケティングのパイオニアでもありますし、単に音楽やファッションが注目されるだけではなく、その一挙手一投足に注目が集まりトレンドを生み出し続けています。

 

政治というフィールドにおいても、真意に関わらずその影響は大きく広がり深まるように思えます。

大統領選の結果への影響も多かれ少なかれあるとは思いますが、個人的にはそれ以上に、彼に注目やリスペクトをする音楽やファッション業界への波及がどのような形として現れるのかについてが気になっています。

 

アメリカではそもそもミュージシャンや著名人の政治的な発言が活発に見られますが、コロナ禍という状況下もあり、例えばミュージシャンやファッション業界からの政治的メッセージの発信がトレンド化するような事もあるかもしれません。

自己プロデュースやプロモーションに優れたカニエの選挙戦略も気になります。

 

日本の場合、著名人に限らずなかなか政治的イデオロギーを示しにくい国なので、今回のカニエ・ウェストの出馬表明や今後の動きにより、何か空気感の変化が起こる可能性(期待?)や学びの期待を感じたので、今回はこの事に触れてみました。

 

ではまた◎

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